![]() Itpkb阻害剤としての化合物および組成物
专利摘要:
本発明は、新規のクラスの化合物、当該化合物を含む医薬組成物、および、異常なまたは脱制御されたB細胞活性に関連する疾患または状態を、特に異常なイノシトール1,4,5−トリホスフェート3−キナーゼB(ITPKb)の活性を伴う疾患または状態を処置または予防するために、当該化合物を使用する方法を提供する。 公开号:JP2011516485A 申请号:JP2011503065 申请日:2009-03-30 公开日:2011-05-26 发明作者:グオバオ・チャン;ジアン・ジキン;シエ・ユンフェン;シフェン・パン;ディーン・フィリップス;ヤン・ヤン;ヨンキン・ワン;ワン・シャ 申请人:アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーIrm,Llc; IPC主号:C07D401-14
专利说明:
[0001] 関連出願の相互引用 本出願は、米国仮特許出願第61/042,369号(2008年4月4日出願)に対して米国特許法119条(e)に基づく優先権の利益を主張している。この出願の開示は、言及することによって、全ての目的について、その全体が本明細書に組み込まれる。] [0002] 本発明の分野 本発明は、化合物、当該化合物を含む組成物、および、異常なまたは脱制御されたB細胞活性に関連する疾患または障害、特にイノシトール1,4,5−トリホスフェート3−キナーゼB(ITPKb)の異常な活性化を含む疾患または障害を処置または予防するための、当該化合物の使用方法に関する。] 背景技術 [0003] 本発明の背景 イノシトール1,4,5−トリホスフェート3−キナーゼB(ITPKB)は、イノシトール 1,4,5−トリホスフェート(IP3)をイノシトール 1,3,4,5−テトラキスホスフェート(IP4)に変換する3種のイノシトール トリホスフェート キナーゼ(ITPKA、ITPKBおよびITPKC)の一つである。イノシトール 1,4,5−トリホスフェート 3−キナーゼB(ITPKB)は、ヒトの遺伝子itpkbによってコードされるタンパク質であり、このコードされたタンパク質の活性は、細胞シグナル伝達に重要な多数のイノシトールポリホスフェートのレベル制御を担っている。タンパク質キナーゼと異なり、ITPKBは、他のタンパク質をリン酸化せず、むしろITPKBは、第2のメッセンジャーであるイノシトール 1,4,5−トリホスフェート(IP3)をイノシトール 1,3,4,5−テトラキスホスフェート(IP4)にリン酸化することによって、イノシトール ホスフェートの代謝を制御している。ITPKBのみがリンパ球の発達および活性化に独自に必要とされる。ITPKB活性は、カルシウム/カルモジュリンおよびタンパク質リン酸化メカニズムの双方によって制御される。] [0004] 本発明の概要 ITPKbの活性の有用なモジュレーターであり、ITPKb関連疾患の処置および/または予防に有用である化合物およびその組成物が本発明で提供される。] [0005] 一つの局面において、本発明で提供される化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物(例えば水和物)、N−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体および異性体混合物は、式(I): [式中、 L1は、−(CR11R12)p−、−C(O)−、または−S(O)2−であり; L2は、−C(O)−、−C(O)NR5−または−NR5C(O)−であり; Yは、NまたはCR4であり; それぞれのR1は、−C(O)R9、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、ここで、R1のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシル、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されているか; あるいは、2個のR1基はそれぞれ独立してC1−C4アルキルであって、C1−C4アルキル架橋を形成するか、あるいは、2個のR1基はそれぞれ独立してC1−C4アルキルであって、それらが結合しているC原子と一体となって、所望により置換されているC3−C8シクロアルキルを形成しており;] [0006] それぞれのR2は、ハロゲン、−CN、−OR9、−C(O)R9、−C(O)N(R6R7)、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、ここで、R2のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシル、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており; YがNであるとき、R3は、L2−R10、C1−C6アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C6−10アリールおよびC2−C9ヘテロアリールから選択され、ここで、R3のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C2−C9ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキル、アリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−NR6C(O)R7、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており; YがCR4であるとき、R3は、L2−R10、C1−C6アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリールから選択され、そしてR3は1から3個のN原子を含む6員のヘテロアリールではなく、ここで、R3のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C2−C9ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−NR6C(O)R7、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており;] [0007] R4は、H、−C(O)OR9、−C(O)R9、−C(O)N(R6R7)、−N(R6R7)、−NR6C(O)R7、−(CH2)nOR7、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R5のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、−R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており; R5、R6およびR7はそれぞれ、H、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、R5、R6およびR7のC1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アリールおよびヘテロアリールはそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、−R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されているか、 あるいは、R6およびR7は、それぞれ独立して、C1−C4アルキルであって、それらが結合しているC原子と一体となって、C3−C8シクロアルキルを形成しており; R8は、H、CN、−OR9、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R6R7)、−C(=NH)N(R6R7)、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され;] [0008] R9は、H、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C1−C6ハロアルキルおよびC1−C6ハロアルコキシから選択され; R10は、C1−C6アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R10のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R7、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており; R11およびR12はそれぞれ、H、C1−C4アルキル、C1−C4ヘテロアルキル、C1−C4ハロアルキル、C1−C4アルコキシおよびC1−C4ハロアルコキシから独立して選択されるか; あるいは、R11およびR12は、それぞれ独立して、C1−C4アルキルであって、それらが結合しているC原子と一体となってC3−C8シクロアルキルを形成しており; mは、それぞれの場合で独立して、0、1、2、3または4であり; nは、それぞれの場合で独立して、0、1、2、3または4であり; pは、それぞれの場合で独立して、1、2、3または4である。] の構造を有する。] [0009] 或る態様において、式(I)の化合物は、式(II): の構造を有する。] [0010] 或る態様において、nは、0、1または2であり、一方、他の態様において、式(I)〜(II)の化合物は、式(III): の構造を有する。] [0011] 或る態様において、mは、0、1または2であり、一方、他の態様において、式(I)〜(III)の化合物は、式(IV)または式(V): の構造を有する。] [0012] 式(I)〜(V)の化合物の或る態様において、L1は−(CR11R12)p−である。式(I)〜(V)の化合物の他の態様において、R11およびR12はそれぞれ、HおよびC1−C4アルキルから独立して選択される。] [0013] 式(I)〜(V)の化合物の他の態様において、L1は−(CH2)−であり、当該化合物は、式(VI)または式(VII): の構造を有する。] [0014] 式(I)〜(VII)の化合物の他の態様において、R4はHであり、当該化合物は、式(VIII)または式(IX): の構造を有する。] [0015] 式(I)〜(V)の化合物の他の態様において、L1は−(CH2)−であり、当該化合物は、式(X)または式(XI): の構造を有する。] [0016] 式(I)〜(XI)の化合物の他の態様において、R1は、C1−C6アルキルまたはC1−C6ハロアルキルであり、一方、式(I)〜(XI)の化合物の他の態様において、R2はC1−C6アルキルまたはC1−C6ハロアルキルである。式(I)〜(XI)の化合物の或る態様において、R1は、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはフルオロメチルであり、一方、式(I)〜(XI)の化合物の他の態様において、R2は、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはフルオロメチルである。] [0017] 他の態様において、式(I)の化合物は、式(XII)、式(XIII)、式(XIV)または式(XV): の構造を有する。] [0018] 他の態様において、式(I)の化合物は、式(XVI)、式(XVII)、式(XVIII)または式(XIX): の構造を有する。] [0019] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがCR4であるとき、R3はC3−C10ヘテロシクロアルキルまたはC2−C9ヘテロアリールであり、ここで、R3のC3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており、そしてR3は1から3個のN原子を含む6員のヘテロアリールではない。式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがCR4であるとき、R3のC3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基はR8で置換されている。式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがCR4であるとき、C2−C9ヘテロアリールは、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾアゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、シンノリニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、インドリル、インドリジニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリル、オキサインドリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、キノキサリニル、キノリニル、キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、トリアゾリルおよびテトラゾリルから選択される。] [0020] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがNであるとき、R3はアリール、C3−C10ヘテロシクロアルキルまたはC2−C9ヘテロアリールであり、ここで、R3のアリール、C3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されている。式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがNであるとき、R3のC3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基は、R8で置換されている。式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがNであるとき、C2−C9ヘテロアリールは、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾアゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、シンノリニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、インドリル、インドリジニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリル、オキサインドリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、キノキサリニル、キノリニル、キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、トリアジニル、トリアゾリルおよびテトラゾリルから選択される。] [0021] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、R3はL2−R10であり、一方、他の態様において、L2は、C1−C6アルケニレン、−C(O)−および−C(O)NR5から選択され、他の態様において、R10は、アリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R10のアリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R7、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されている。また、式(I)〜(XIX)の化合物の他の態様において、R10は、アリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R10のアリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基は、R8で置換されている。] [0022] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、R8は、CN、−OR9、−C(O)R90、−C(O)OR9、−C(O)N(R6R7)および−C(=NH)N(R6R7)から選択される。] [0023] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、R3は、イソキノリン、2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボニトリル、チオフェン、ピロール、1H−ピロール−3−カルボニトリル、フェニル、ベンゾイミダゾール、5−フェニル−1H−イミダゾール、5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、イミダゾール、5−メチル−1H−イミダゾール、4,5−ジメチル−1H−イミダゾール、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン、4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニトリル、1H−イミダゾール−4−カルボニトリル、1H−ピロール−3−カルボキサミド、1H−ピロール−2−カルボキサミド、1H−ピロール−2−カルボニトリル、フラン−2−カルボン酸、フラン−2−カルボキサミド、フラン−3−カルボキサミド、フラン−2−カルボン酸メチル、N−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、N,N−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド、N−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド、(S)−N−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド、1H−インドール、N−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボアルデヒド、1−(5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタノン、1−(5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オン、ピペリジン、1−(ピペリジン−1−イル)エタノン、ピペリジン−1−カルボアルデヒド、1H−イミダゾール−4−カルボキシミドアミドおよび1H−イミダゾール−4−カルボキサミドから選択される。式(I)〜(XIX)の化合物の他の態様において、R5は、HまたはC1−C6アルキルである。] [0024] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、L2は−C(O)NR5−であり、R10は、2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、1−フェニル−1H−イミダゾール、N−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド、1H−インドール、1H−イミダゾール−5−カルボニトリル、3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール、N,N−ジメチル−2−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エタンアミンおよび1H−ピラゾール−4−カルボニトリルから選択される。] [0025] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、L2は−C(O)−であり、R10は、アゼチジン−3−オール、ピロリジン−3−オールおよびピペリジン−4−オールから選択される。] [0026] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、R6は、HまたはC1−C6アルキルであり、一方、式(I)〜(XIX)の化合物の他の態様において、R7は、HまたはC1−C6アルキルである。式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、R9は、HまたはC1−C6アルキルである。] [0027] 或る態様において、式(I)の化合物は、次に示すものである: (R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R)−N−メチル−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド; (R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル; (R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド;] [0028] (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール; (R)−2−メチル−4−((3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボアルデヒド; (R)−2−メチル−4−((3−(4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシミドアミド; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン; (R,Z)−5−((4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メチレン)イミダゾリジン−2,4−ジオン; (R)−6−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)イソキノリン;] [0029] (R)−6−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル; 1−((3−(チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール; (R)−2−メチル−4−((3−(5−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−4−((3−(4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール; (R)−5−フルオロ−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール;] [0030] (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニトリル; (S)−5−(4−((3−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル; (R)−N−(5−シアノ−1H−イミダゾール−4−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−N−(3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−N−(4−シアノ−1H−ピラゾール−3−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メタノン; (3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メタノン; (R)−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メタノン;] [0031] (R)−メチル5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−2−カルボキシレート; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−2−カルボン酸; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−2−カルボキサミド; (R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン; (R)−N,N−ジメチル−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; N−(2−ヒドロキシプロピル)−5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R)−3−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン;] [0032] N−((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R,Z)−5−((4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メチレン)−2−チオキソイミダゾリジン−4−オン; (R)−1−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタノン; (R)−2−メチル−4−((3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピペリジン−1−カルボアルデヒド; (R,Z)−2−イミノ−5−((4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メチレン)イミダゾリジン−4−オン; (S)−5−(4−((3−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−3−カルボン酸; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−3−カルボキサミド;] [0033] (R)−3−ヒドロキシ−1−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)プロパン−1−オン; (R)−6−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボニトリル; (R)−2−メチル−4−((3−(5−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル; (R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−N−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(4−(N−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)スルファモイル)フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−3−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド; (R)−4−(5−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ベンゾニトリル;および (R)−4−(5−((3−メチル−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ベンゾニトリル。] [0034] 本発明で提供される他の局面は、治療有効量の式(I)〜(XIX)の化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物である。当該医薬組成物の或る態様において、医薬組成物は、静脈内投与、筋肉内投与、経口投与、直腸投与、吸入、鼻への投与、局所投与、眼への投与または耳への投与用に製剤化される。当該医薬組成物の他の態様において、医薬組成物は、錠剤、丸薬、カプセル剤、液剤、吸入剤、鼻用スプレー溶液、坐剤、溶液、エマルジョン、軟膏、眼用滴剤、または耳用滴剤である。当該医薬組成物の他の態様において、さらに、1種以上のさらなる治療薬を含む。] [0035] 本発明で提供される他の局面は、1,4,5−トリホスフェート3キナーゼB(ITPKB)の調節が関係している疾患または障害を処置または予防するための医薬であって、治療有効量の式(I)〜(XIX)の化合物を含む医薬である。] [0036] 本発明で提供される他の局面は、1,4,5−トリホスフェート3キナーゼB(ITPKB)の調節が関係している疾患または障害を処置する医薬の製造における、式(I)〜(XIX)の化合物の使用である。] [0037] 本発明で提供される他の局面は、系または対象においてBリンパ球の発達および機能を調節する方法であって、ITPKB分子のキナーゼ活性または細胞レベルを調節し、それにより系または対象におけるBリンパ球の分化および機能を調節する治療有効量の式(I)〜(XIX)の化合物またはその薬学的に許容される塩、またはそれらの医薬組成物を、系または対象に投与することを含む方法である。当該方法の或る態様において、方法は、化合物を、細胞または組織系またはヒトまたは動物の対象に投与することを含む。当該方法の或る態様において、方法は、ITPKB分子の細胞レベルを下方制御する。当該方法の或る態様において、化合物は、ITPKB分子のキナーゼ活性を阻害する。当該方法の或る態様において、対象はヒトであり、ITPKB分子はヒトITPKBである。] [0038] 本発明で提供される他の局面は、Bリンパ球の発達および機能の調節が関係している疾患または障害を処置する方法であって、処置を必要とする系または対象に、有効量の式(I)〜(XIX)の化合物またはその薬学的に許容される塩またはそれらの医薬組成物を投与し、それによって疾患または障害を処置することを含む方法である。当該方法の或る態様において、系または対象は、細胞または組織系;またはヒトまたは動物の対象である。当該方法の或る態様において、疾患または障害は、自己免疫疾患である。当該方法の或る態様において、該自己免疫疾患は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、特発性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血または乾癬である。] [0039] 本発明で提供される他の局面は、細胞増殖状態を処置する方法であって、処置を必要とする系または対象に、有効量の式(I)〜(XIX)の化合物またはその薬学的に許容される塩またはそれらの医薬組成物を投与することを含み;該細胞増殖状態が、リンパ腫である方法である。当該方法の或る態様において、リンパ腫は、B細胞リンパ腫である。] [0040] 本発明で提供される他の局面は、Bリンパ球の発達および機能の調節に関係している疾患または障害を処置する方法である医学的処置方法に使用するための化合物である。或る態様において、疾患または障害は、自己免疫疾患である。他の態様において、該自己免疫疾患は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、特発性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血または乾癬である。] [0041] 本発明の詳細な説明 定義 用語“アルケニル”および“アルケン”は、本明細書で用いられるとき、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する、部分的に不飽和な分枝鎖または直鎖の炭化水素を言う。原子は、二重結合についてcis(Z)またはtrans(E)配座の何れかで配向している。アルケニルまたはアルケン基は、所望により置換され得る。本明細書で用いられるとき、用語“C2−C3アルケニル”、“C2−C4アルケニル”、“C2−C5アルケニル”、“C2−C6アルケニル”、“C2−C7アルケニル”、および“C2−C8アルケニル”は、少なくとも2個の、そしてそれぞれ最大3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含むアルケニル基を言う。アルケニル基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニルなどを含む。本明細書で用いられるとき、用語“C2−C3アルケン”、“C2−C4アルケン”、“C2−C5アルケン”、“C2−C6アルケン”、“C2−C7アルケン”および“C2−C8アルケン”は、少なくとも2個の、そしてそれぞれ最大3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含むアルケン基を言う。アルケン基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、エテン、プロペン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、ノネン、デセンなどを含む。] [0042] 用語“アルケニレン”は、本明細書で用いられるとき、アルケニル基から誘導される、部分的に不飽和な分枝鎖または直鎖の二価の炭化水素基を言う。アルケニレン基は、所望により置換され得る。本明細書で用いられるとき、用語“C2−C3アルケニレン”、“C2−C4アルケニレン”、“C2−C5アルケニレン”、“C2−C6アルケニレン”、“C2−C7アルケニレン”および“C2−C8アルケニレン”は、少なくとも2個の、そしてそれぞれ最大3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含むアルケニレン基を言う。アルケニレン基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、エテニレン、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニレン、ヘキセニレン、ヘプテニレン、オクテニレン、ノネニレン、デセニレンなどを含む。] [0043] 用語“アルキル”は、本明細書で用いられるとき、飽和の分枝鎖または直鎖の炭化水素を言う。アルキル基は、所望により置換され得る。本明細書で用いられるとき、用語“C1−C3アルキル”、“C1−C4アルキル”、“C1−C5アルキル”、“C1−C6アルキル”、“C1−C7アルキル”および“C1−C8アルキル”は、少なくとも1個の、そしてそれぞれ最大3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含むアルキル基を言う。アルキル基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなどを含む。] [0044] 用語“アルキレン”は、本明細書で用いられるとき、アルキル基から誘導される飽和の分枝鎖または直鎖の二価の炭化水素基を言う。アルキレン基は、所望により置換され得る。本明細書で用いられるとき、用語“C1−C3アルキレン”、“C1−C4アルキレン”、“C1−C5アルキレン”、“C1−C6アルキレン”、“C1−C7アルキレン”および“C1−C8アルキレン”は、少なくとも1個の、そしてそれぞれ最大3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含むアルキレン基を言う。アルキレン基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、t−ブチレン、n−ペンチレン、イソペンチレン、ヘキシレンなどを含む。] [0045] 用語“アルキニル”は、本明細書で用いられるとき、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する、部分的に不飽和な分枝鎖または直鎖の炭化水素を言う。アルキニル基は、所望により置換され得る。本明細書で用いられるとき、用語“C2−C3アルキニル”、“C2−C4アルキニル”、“C2−C5アルキニル”、“C2−C6アルキニル”、“C2−C7アルキニル”および“C2−C8アルキニル”は、少なくとも2個の、そしてそれぞれ最大3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含むアルキニル基を言う。アルキニル基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニルなどを含む。] [0046] 用語“アルキニレン”は、本明細書で用いられるとき、アルキニル基から誘導される、部分的に不飽和の分枝鎖または直鎖の二価の炭化水素基を言う。アルキニレン基は、所望により置換され得る。本明細書で用いられるとき、用語“C2−C3アルキニレン”、“C2−C4アルキニレン”、“C2−C5アルキニレン”、“C2−C6アルキニレン”、“C2−C7アルキニレン”および“C2−C8アルキニレン”は、少なくとも2個の、そしてそれぞれ最大3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含むアルキニレン基を言う。アルキニレン基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、エチニレン、プロピニレン、ブチニレン、ペンチニレン、ヘキシニレン、ヘプチニレン、オクチニレン、ノニニレン、デシニレンなどを含む。] [0047] 用語“アルコキシ”は、本明細書で用いられるとき、基−ORa(ここで、Raは本明細書で定義したアルキル基である。)を言う。アルコキシ基は所望により置換され得る。本明細書で用いられるとき、用語“C1−C3アルコキシ”、“C1−C4アルコキシ”、“C1−C5アルコキシ”、“C1−C6アルコキシ”、“C1−C7アルコキシ”および“C1−C8アルコキシ”は、アルキル部分が少なくとも1個の、そしてそれぞれ最大3、4、5、6、7または8個の炭素原子を含むアルコキシ基を言う。アルコキシ基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシなどを含む。] [0048] 用語“アリール”は、本明細書で用いられるとき、系中の少なくとも1個の環が芳香族性であって、系中の各環が3から7員の環員を含み、全部で6から14員の環員を有する単環式、二環式、および三環式の環系を言う。アリール基は、所望により1個以上の置換基で置換され得る。アリール基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、フェニル、ナフチル、フルオレニル、インデニル、アズレニル、アントラセニルなどを含む。] [0049] 用語“アリーレン”は、本明細書で用いられるとき、アリール基から誘導される二価の基を意味する。アリーレン基は所望により置換され得る。] [0050] 用語“シアノ”は、本明細書で用いられるとき、−CN基を言う。] [0051] 用語“シクロアルキル”は、本明細書で用いられるとき、飽和または部分的に不飽和の、単環式、縮合二環式、縮合三環式または架橋多環式の環の集合を言う。本明細書で用いられるとき、用語“C3−C5シクロアルキル”、“C3−C6シクロアルキル”、“C3−C7シクロアルキル”、“C3−C8シクロアルキル”、“C3−C9シクロアルキル”および“C3−C10シクロアルキル”は、飽和または部分的に不飽和の、単環式、縮合二環式または架橋の多環式の環の集合が、少なくとも3個の、そしてそれぞれ最大5、6、7、8、9または10個の炭素原子を含むシクロアルキル基を言う。シクロアルキル基は所望により置換され得る。シクロアルキル基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、デカヒドロナフタレニル、2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−インデニルなどを含む。] [0052] 用語“ハロゲン”は、本明細書で用いられるとき、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、またはヨウ素(I)を言う。] [0053] 用語“ハロ”は、本明細書で用いられるとき、ハロゲン基、すなわちフルオロ(−F)、クロロ(−Cl)、ブロモ(−Br)およびヨード(−I)を言う。] [0054] 用語“ハロアルキル”または“ハロ置換アルキル”は、本明細書で用いられるとき、1個以上のハロゲン基で置換されている本明細書で定義したアルキル基を言い、ここで、複数のハロゲン基は同一であるかまたは異なっている。ハロアルキル基は所望により置換され得る。このような分枝鎖または直鎖のハロアルキル基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルなどを含み、これらに限定されない、1個以上のハロゲン基で置換されているメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチルおよびn−ブチルを含み、ここで、複数のハロゲン基は同一であるかまたは異なっている。] [0055] 用語“ハロアルケニル”または“ハロ置換アルケニル”は、本明細書で用いられるとき、1個以上のハロゲン基で置換されている本明細書で定義したアルケニル基を言い、ここで、複数のハロゲン基は同一であるかまたは異なっている。ハロアルケニル基は所望により置換され得る。このような分枝鎖または直鎖のハロアルケニル基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、1個以上のハロゲン基で置換されているエテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニルなどを含み、ここで、複数のハロゲン基は、同一であるかまたは異なっている。] [0056] 用語“ハロアルキニル”または“ハロ置換アルキニル”は、本明細書で用いられるとき、1個以上のハロゲン基で置換されている上で定義したアルキニル基を言い、ここで、複数のハロゲン基は同一であるかまたは異なっている。ハロアルキニル基は所望により置換され得る。このような分枝鎖または直鎖のハロアルキニル基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、1個以上のハロゲン基で置換されているエチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニルなどを含み、ここで、複数のハロゲン基は同一であるかまたは異なっている。] [0057] 用語“ハロアルコキシ”は、本明細書で用いられるとき、1個以上のハロゲン基で置換されている本明細書で定義したアルコキシ基を言い、ここで、複数のハロゲン基は同一であるかまたは異なっている。ハロアルコキシ基は、所望により置換され得る。このような分枝鎖または直鎖のハロアルキニル基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、1個以上のハロゲン基で置換されているメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシなどを含み、ここで、複数のハロゲン基は同一であるかまたは異なっている。] [0058] 用語“ヘテロアルキル”は、本明細書で用いられるとき、1個以上の炭素原子が、独立して、1個以上の酸素、硫黄、窒素、またはこれらの組み合わせによって置き換えられている、本明細書で定義したアルキル基を言う。] [0059] 用語“ヘテロアリール”は、本明細書で用いられるとき、系中の少なくとも1個の環が芳香族性であり、系中の少なくとも1個の環が窒素、酸素および硫黄から選択される1個以上のヘテロ原子を含み、系中の各環が3から7員の環員を含み、全部で5から14員の環員を有する単環式、二環式、および三環式の環系を言う。ヘテロアリール基は、所望により1個以上の置換基で置換され得る。ヘテロアリール基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾアゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、シンノリニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、インドリル、インドリジニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリル、オキサインドリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、キノキサリニル、キノリニル、キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、トリアジニル、トリアゾリルおよびテトラゾリルを含む。] [0060] 用語“ヘテロシクロアルキル”は、本明細書で用いられるとき、1個以上の環炭素が−O−、−N=、−NR−、−C(O)−、−S−、−S(O)−または−S(O)2−(ここで、Rは水素、C1−C4アルキルまたは窒素保護基である。)から選択される部分によって置き換えられている本明細書で定義したシクロアルキルを言う(ただし、該基の環は2個の隣接するOまたはS原子を含まない。)。ヘテロシクロアルキル基は所望により置換され得る。ヘテロシクロアルキル基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、モルホリノ、ピロリジニル、ピロリジニル−2−オン、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリジニルオン(piperidinylone)、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル、2H−ピロリル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、1,3−ジオキソラニル、2−イミダゾリニル、イミダゾリジニル、2−ピラゾリニル、ピラゾリジニル、1,4−ジオキサニル、1,4−ジチアニル、チオモルホリニル、アゼパニル、ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、チオキサニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル(thietanyl)、オキセパニル(oxepanyl)、チエパニル(thiepanyl)、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルおよび3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニルを含む。] [0061] 用語“ヘテロ原子”は、本明細書で用いられるとき、1個以上の酸素、硫黄、窒素、リン、またはケイ素を言う。] [0062] 用語“ヒドロキシル”は、本明細書で用いられるとき、基−OHを言う。] [0063] 用語“ヒドロキシアルキル”は、本明細書で用いられるとき、1個以上のヒドロキシル基で置換されている本明細書で定義したアルキル基を言う。分枝鎖または直鎖の“C1−C6ヒドロキシアルキル”基の非限定的な例は、本明細書で用いられるとき、1個以上のヒドロキシル基で置換されているメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチルおよびn−ブチル基を含む。] [0064] 用語“イソシアネート”は、本明細書で用いられるとき、−N=C=O基を言う。] [0065] 用語“イソチオシアネート”は、本明細書で用いられるとき、−N=C=S基を言う。] [0066] 用語“メルカプチル”は、本明細書で用いられるとき、(アルキル)S−基を言う。] [0067] 用語“所望により置換されている”は、本明細書で用いられるとき、記載された基が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、メルカプチル、シアノ、ハロ、カルボニル、チオカルボニル、イソシアネート、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、ペルハロアルキル、ペルフルオロアルキル、およびアミノ(一置換および二置換アミノ基、およびそれらの保護誘導体を含む。)から、個別に、かつ独立して選択される、1個以上のさらなる基で置換されていても置換されていなくてもよいことを意味する。所望の置換基の非限定的な例は、ハロ、−CN、=O、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−OC(O)OR、−C(O)NHR、−C(O)NR2、−OC(O)NHR、−OC(O)NR2、−SR−、−S(O)R、−S(O)2R、−NHR、−N(R)2、−NHC(O)R、−NRC(O)R、−NHC(O)OR、−NRC(O)OR、S(O)2NHR、−S(O)2N(R)2、−NHS(O)2、−NRS(O)2、−NHS(O)2R、−NRS(O)2R、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロ置換C1−C8アルキル、ハロ置換C1−C8アルコキシ(ここで、それぞれのRは、H、ハロ、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロ置換C1−C8アルキルおよびハロ置換C1−C8アルコキシから独立して選択される。)を含む。このような置換基の位置および数は、それぞれの基について十分に理解された原子価の制限に従い、例えば=Oはアルキル基に適当な置換基であるがアリール基に適当なものではない。] [0068] 用語“溶媒和物”は、本明細書で用いられるとき、溶質(一例として、本明細書に記載された式(I)の化合物またはその塩)および溶媒によって形成される、可変的な化学量論的複合体を言う。溶媒の非限定的な例は、水、アセトン、メタノール、エタノールおよび酢酸である。] [0069] 製剤、組成物または成分に関する用語“許容される”は、本明細書で用いられるとき、処置される対象の全身の健康に持続的な有害な影響を有さないことを意味する。] [0070] 対象化合物の“投与”または“投与すること”という用語は、処置を必要とする対象に、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物またはプロドラッグを提供することを意味する。] [0071] 用語“担体”は、本明細書で用いられるとき、細胞または組織への、本明細書で記載された化合物の取り込みを促進する化学化合物または薬物を言う。] [0072] 用語“共投与”または“組み合わせ投与”などは、本明細書で用いられるとき、選択された複数の治療薬を同一の患者に投与することを包含することを意味し、複数の薬物を必ずしも同一の投与経路によって同時に投与しない処置レジメを含むことを意図している。] [0073] 用語“皮膚科学的障害”は、本明細書で用いられるとき、皮膚障害を言う。このような皮膚科学的障害は、皮膚の増殖性または炎症性障害、例えばアトピー性皮膚炎、水疱性障害、膠原病、接触皮膚炎、湿疹、川崎病、酒さ、シェーグレン・ラルソン症候群、日光角化症、基底細胞癌および蕁麻疹を含み、これらに限定されない。] [0074] 用語“希釈剤”は、本明細書で用いられるとき、送達前に本明細書に記載された化合物を希釈するために用いられる化学化合物を言う。希釈剤はまた、本明細書に記載された化合物を安定化するために用いられ得る。] [0075] 用語“有効量”または“治療有効量”は、本明細書で用いられるとき、投与された本明細書で記載された化合物が処置される疾患または状態の1つ以上の症状を或る程度軽減するのに十分な量を言う。その結果は、疾患の徴候、症状または原因の減少および/または軽減、あるいは、生物学的な系の他の何れかの望ましい変化であり得る。例えば、治療的使用における“有効量”は、疾患の症状の臨床的に有意な減少を提供するのに必要とされる本明細書で開示された化合物を含む組成物の量である。個々の何れかの場合における適切な“有効”量は、例えば用量漸増試験などの技術を用いて決定され得る。] [0076] 用語“増強する”または“増強”は、本明細書で用いられるとき、効果または持続時間の何れかについての望ましい効果を増強または延長することを意味する。従って、治療薬の効果の増強に関して、用語“増強”は、効果または持続時間の何れかについて、系に対する他の治療薬の効果を増強または延長する能力を言う。“増強有効量”は、本明細書で用いられるとき、望ましい系において他の治療薬の効果を増強するのに十分な量を言う。] [0077] 用語“線維症”または“線維性障害”は、本明細書で用いられるとき、急性または慢性炎症後の細胞および/またはコラーゲンの異常な蓄積に関連している状態を言い、個々の臓器または組織の線維症、例えば心臓、腎臓、関節、肺または皮膚の線維症を含み、これらに限定されず、さらに、特発性肺線維症および原因不明線維化性胞隔炎などの障害を含む。] [0078] 用語“医原性”は、本明細書で用いられるとき、医学的治療または手術によって生じた、または悪化した状態、障害または疾患を意味する。] [0079] 用語“免疫学的有効量”は、本明細書で用いられるとき、免疫学的疾患または障害の処置または予防に有効な1回投与または一連の投与の一部として、1個人への十分な投与量を意味する。この量は、処置される個人の健康状態および身体状態、年齢、処置される個人の分類群(例えば非ヒト霊長類、霊長類など)、抗体を合成する個人の免疫系の能力、望ましい保護の程度、ワクチンの製剤化、処置する医者の医学的状態の判断、および他の関連の因子に依存して変化する。この量は、日常的な試験によって決定できる比較的広い範囲となると予測される。] [0080] 用語“炎症性障害”は、本明細書で用いられるとき、疼痛(有痛性、有害物質の発生および神経刺激より)、発熱(熱(calor)、血管拡張より)、発赤(発赤(rubor)、血管拡張および血流増加より)、腫脹(腫瘍、体液の過剰流入または流出制限より)、および機能喪失(一部または完全な、一時的または永続的な機能喪失(functio laesa))の1つ以上の徴候によって特徴付けられる疾患または状態を言う。炎症は、多くの形態をとり、次に示す1つ以上の炎症を含み、これらに限定されない:急性、癒着性、萎縮性、カタル性、慢性、硬変、広汎性、播種性、滲出性、フィブリン性、線維化性、限局性、肉芽腫性、過形成性、肥厚性、間質性、転移性、壊死性、閉塞性、柔組織、形成性、増殖性(productive)、増殖性(proliferous)、偽膜性、化膿性(purulent)、硬化性、血清形成性(seroplastic)、漿液性、単純性、特異性、亜急性、化膿性(suppurative)、毒性、外傷性および/または潰瘍性の炎症。炎症性障害は、さらに、血管に影響を及ぼす炎症(多発性動脈炎、側頭動脈炎);関節の炎症(関節炎:結晶性関節炎、変形性関節症、乾癬性関節炎、反応性関節炎、関節リウマチ、ライター病);消化器の炎症;皮膚の炎症(皮膚炎);または多くの臓器および組織の炎症(全身性エリテマトーデス)を含み、これらに限定されない。] [0081] 用語“調節する”は、本明細書で用いられるとき、直接的にまたは間接的に標的と相互作用して、標的の活性を変化させることを意味し、ほんの一例として、標的の活性を増強し、標的の活性を阻害し、標的の活性を制限し、または、標的の活性を延長することを含む。] [0082] 用語“モジュレーター”は、本明細書で用いられるとき、直接的または間接的に標的と相互作用する分子を言う。相互作用は、阻害剤またはエンハンサーの相互作用を含み、これらに限定されない。] [0083] 用語“薬学的に許容される”は、本明細書で用いられるとき、本明細書に記載された化合物の生物学的活性または性質を抑制しない、担体または希釈剤などの物質を言う。このような物質は、それが含まれる組成物の何れの成分とも望ましくない生物学的作用を引き起こすことなく、または有害な方法で相互作用することなく、個体に投与される。] [0084] 用語“薬学的に許容される塩”は、本明細書で用いられるとき、それが投与された生物に有意な刺激を引き起こさず、かつ、本明細書に記載された化合物の生物学的活性および性質を抑制しない化合物の処方を言う。] [0085] 用語“組み合わせ”または“薬学的組み合わせ”は、本明細書で用いられるとき、1種より多い有効成分の混合または組み合わせによって得られた生成物を意味し、有効成分の固定化された組み合わせおよび固定化されていない組み合わせの双方を含む。用語“固定化された組み合わせ”は、複数の有効成分を、例えば式(I)の化合物とさらなる治療薬の双方を、1人の患者に、同時に、1個のものまたは投与形で投与することを意味する。用語“固定化されていない組み合わせ”は、複数の有効成分を、例えば式(I)の化合物とさらなる治療薬の双方を、一人の患者に、別個のものとして、同時に(simultaneously)、一緒に(concurrently)、または連続して、特に時間制限なしで投与することを意味する。ここで、当該投与は、患者の身体に、2種の化合物の治療有効レベルを提供する。後者はまた、カクテル療法、例えば3種以上の有効成分の投与に適用する。] [0086] 用語“組成物”または“医薬組成物”は、本明細書で用いられるとき、少なくとも1つの本明細書に記載された式(I)の化合物の、他の化学成分、例えば担体、安定剤、希釈剤、分散剤、懸濁剤、濃厚化剤および/または賦形剤との混合物を言う。] [0087] 用語“プロドラッグ”は、本明細書で用いられるとき、in vivoで親薬物に変換される薬物を言う。本明細書に記載された化合物のプロドラッグの非限定的な例は、一旦細胞内に入れば、代謝されて有効な部分であるカルボン酸に加水分解されるエステルとして投与される本明細書に記載された化合物である。プロドラッグのさらなる例は、ペプチドが代謝されて有効な部分を示す酸の基に結合している短いペプチドである。] [0088] 用語“呼吸器疾患”は、本明細書で用いられるとき、呼吸に関与する臓器、例えば鼻、咽喉、喉頭、気管、気管支および肺に影響を及ぼす疾患を言う。呼吸器疾患は、喘息、成人呼吸窮迫症候群およびアレルギー性(外因性)喘息、非アレルギー性(内因性)喘息、急性重度喘息、慢性喘息、臨床上の喘息、夜間性喘息、アレルゲン誘発性喘息、アスピリン感受性喘息、運動誘発性喘息、等炭酸ガス性過換気症(isocapnic hyperventilation)、小児発症型喘息、成人発症型喘息、咳喘息、職業性喘息、ステロイド抵抗性喘息、季節性喘息、季節性アレルギー性鼻炎、通年性アレルギー性鼻炎、慢性気管支炎または肺気腫を含む慢性閉塞性肺疾患、肺高血圧、間質性肺線維症および/または気道炎症、および嚢胞性線維症、および低酸素症を含み、これらに限定されない。] [0089] 用語“対象”または“患者”は、本明細書で用いられるとき、哺乳動物および非哺乳動物を包含する。哺乳動物の例は、ヒト、チンパンジー、類人猿、サル、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタ;ウサギ、イヌ、ネコ、ラット、マウス、モルモットなどを含み、これらに限定されない。非哺乳動物の例は、鳥類、魚類などを含み、これらに限定されない。] [0090] 用語“治療有効量”は、本明細書で用いられるとき、その量を投与しない対応する対象と比較して、疾患、障害または副作用の改善された処置、治癒、予防または寛解、あるいは、疾患または障害の進行速度の低下をもたらす何れかの量を言う。この用語はまた、その範囲に、正常な身体機能の増強に有効な量を含む。] [0091] 用語“処置する”、“処置すること”または“処置”は、本明細書で用いられるとき、疾患または状態の症状を緩和する、軽減する、または寛解させる、さらなる症状を予防する、症状の根源的な代謝性原因を寛解させるまたは予防する、疾患または状態を阻止する、疾患または状態の発症を阻止する、疾患または状態を軽減する、疾患または状態の緩解を起こす、疾患または状態によって引き起こされる状態を軽減する、あるいは、疾患または状態の症状を予防的および/または治療的に阻止する方法を言う。] [0092] 本明細書に記載された方法、組成物および組み合わせの他の対象、特徴および利点は、下記の詳細な説明から明らかとなる。しかし、詳細な説明および具体例は、具体的な態様を示してはいるが、例示のためのみに示されていると理解されるべきである。] [0093] 化合物 ITPKBキナーゼ活性のモジュレーターである化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体が、本発明で提供される。或る態様において、当該化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体は、ITPKBキナーゼ活性の阻害剤である。ITPKBキナーゼの細胞レベル/細胞濃度のモジュレーターである化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体もまた本発明で提供され、当該化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体は、ITPKBキナーゼを発現するITPKb遺伝子を調節する。或る態様において、当該遺伝子を下方制御し、それによりITPKBキナーゼの細胞レベル/細胞濃度を下方制御する。] [0094] 異所の(aberrant)、異常なまたは脱制御されたITPKB活性が疾患および/または障害の病状および/または症状の一因である疾患および/または障害を処置および/または予防するための化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに当該化合物およびその薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体を含む医薬組成物が、さらに、本発明で提供される。或る態様において、当該疾患および/または障害は、異常なB細胞増殖、分化および活性化に関連するまたはそれらが介在する。当該疾患および/または障害は、B細胞リンパ腫、慢性移植拒絶反応、免疫介在疾患、自己免疫介在疾患およびアナフィラキシー、および、多くの補体介在疾患を含み、これらに限定されない。当該免疫介在疾患は、アレルギーおよび乾癬を含み、これらに限定されない。当該自己免疫介在疾患は、関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、溶血性貧血、狼瘡、原発性胆汁性肝硬変(PBC)および特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を含み、これらに限定されない。当該アレルギー障害は、呼吸器疾患および皮膚科学的障害を含み、これらに限定されない。呼吸器疾患は、喘息、鼻炎、COPD、喘息、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、運動誘発性喘息、薬物誘発性喘息(アスピリン誘発性およびNSAID誘発性を含む)および塵埃誘発性喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD);気管支炎、薬物性鼻炎および血管運動性鼻炎を含む急性および慢性鼻炎、および、神経性鼻炎を含む通年性および季節性アレルギー性鼻炎(枯草熱)を含み、これらに限定されない。皮膚科学的疾患および/または障害は、皮膚炎および湿疹を含み、これらに限定されず、例えば、ほんの一例として、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎(頭部粃糠疹、乳痂)、おむつ皮膚炎、ウルシオール誘発性接触皮膚炎、接触皮膚炎、紅皮症、限局性神経皮膚炎、結節性痒疹、掻痒、肛門掻痒症、貨幣状湿疹、異汗症および白色粃糠疹である。] [0095] 異所の、異常なまたは脱制御されたITPKB活性が疾患および/または障害の病状および/または症状の一因である疾患および/または障害を処置および/または予防する方法が、さらに、本発明で提供される。或る態様において、当該疾患および/または障害は、異常なB細胞増殖、分化および活性化に関連するまたはそれらが介在する。当該疾患および/または障害は、B細胞リンパ腫、慢性移植拒絶反応、免疫介在疾患、自己免疫介在疾患およびアナフィラキシーおよび多くの補体介在疾患を含み、これらに限定されない。当該免疫介在疾患は、アレルギーおよび乾癬を含み、これらに限定されない。当該自己免疫介在疾患は、関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、溶血性貧血、狼瘡、原発性胆汁性肝硬変(PBC)および特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を含み、これらに限定されない。当該アレルギー障害は、呼吸器疾患および皮膚科学的障害を含み、これらに限定されない。呼吸器疾患は、喘息、鼻炎、COPD、喘息、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、運動誘発性喘息、薬物誘発性喘息(アスピリン誘発性およびNSAID誘発性を含む)および塵埃誘発性喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD);気管支炎、薬物性鼻炎および血管運動性鼻炎を含む急性および慢性鼻炎、および、神経性鼻炎を含む通年性および季節性アレルギー性鼻炎(枯草熱)を含み、これらに限定されない。皮膚科学的疾患および/または障害は、皮膚炎および湿疹を含み、これらに限定されず、例えば、ほんの一例として、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎(頭部粃糠疹、乳痂)、おむつ皮膚炎、ウルシオール誘発性接触皮膚炎、接触皮膚炎、紅皮症、限局性神経皮膚炎、結節性痒疹、掻痒、肛門掻痒症、貨幣状湿疹、異汗症および白色粃糠疹である。] [0096] 或る態様において、本発明で提供される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物は、ITPKBキナーゼ活性の阻害剤であり、それによりB細胞増殖、分化および活性化の阻害剤である。] [0097] 或る態様において、本発明で提供される化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物は、関節リウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)、全身性エリテマトーデス(SLE)、免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)、溶血性貧血および移植拒絶反応を処置および/または予防するための免疫抑制剤として用いられる。] [0098] 上記の化合物およびその薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体は、式(I)の構造を有する化合物であり、式(I)は、 [式中、 L1は、−(CR11R12)p−、−C(O)−または−S(O)2−であり; L2は、−C(O)−、−C(O)NR5−または−NR5C(O)−であり; Yは、NまたはCR4であり; それぞれのR1は、−C(O)R9、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、ここで、R1のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシル、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されているか; あるいは、2個のR1基はそれぞれ独立してC1−C4アルキルであって、C1−C4アルキル架橋を形成するか、あるいは、2個のR1基はそれぞれ独立してC1−C4アルキルであって、それらが結合しているC原子と一体となって、所望により置換されているC3−C8シクロアルキルを形成しており;] [0099] それぞれのR2は、ハロゲン、−CN、−OR9、−C(O)R9、−C(O)N(R6R7)、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、ここで、R2のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシル、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており; YがNであるとき、R3は、L2−R10、C1−C6アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C6−10アリールおよびC2−C9ヘテロアリールから選択され、ここで、R3のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C2−C9ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキル、アリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−NR6C(O)R7、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており; YがCR4であるとき、R3は、L2−R10、C1−C6アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリールから選択され、そしてR3は1から3個のN原子を含む6員のヘテロアリールではなく、ここで、R3のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C2−C9ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−NR6C(O)R7、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており;] [0100] R4は、H、−C(O)OR9、−C(O)R9、−C(O)N(R6R7)、−N(R6R7)、−NR6C(O)R7、−(CH2)nOR7、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R5のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、−R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており; R5、R6およびR7はそれぞれ、H、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、R5、R6およびR7のC1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アリールおよびヘテロアリールはそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、−R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されているか、 あるいは、R6およびR7はそれぞれ独立してC1−C4アルキルであって、それらが結合しているC原子と一体となって、C3−C8シクロアルキルを形成しており; R8は、H、CN、−OR9、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R6R7)、−C(=NH)N(R6R7)、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され;] [0101] R9は、H、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C1−C6ハロアルキルおよびC1−C6ハロアルコキシから選択され; R10は、C1−C6アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R10のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R7、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており; R11およびR12はそれぞれ、H、C1−C4アルキル、C1−C4ヘテロアルキル、C1−C4ハロアルキル、C1−C4アルコキシおよびC1−C4ハロアルコキシから独立して選択されるか; あるいは、R11およびR12はそれぞれ独立してC1−C4アルキルであって、それらが結合しているC原子と一体となって、C3−C8シクロアルキルを形成しており; mは、それぞれの場合で独立して、0、1、2、3または4であり; nは、それぞれの場合で独立して、0、1、2、3または4であり; pは、それぞれの場合で独立して、1、2、3または4である。] である。] [0102] 或る態様において、式(I)の化合物は、式(II): の構造を有する。] [0103] 或る態様において、nは、0、1または2であり、一方、他の態様において、式(I)〜(II)の化合物は、式(III): の構造を有する。] [0104] 或る態様において、mは、0、1または2であり、一方、他の態様において、式(I)〜(III)の化合物は、式(IV)または式(V): の構造を有する。] [0105] 式(I)〜(V)の化合物の或る態様において、L1は−(CR11R12)p−である。式(I)〜(V)の化合物の他の態様において、R11およびR12はそれぞれ、HおよびC1−C4アルキルから独立して選択される。] [0106] 式(I)〜(V)の化合物の他の態様において、L1は−(CH2)−であり、当該化合物は、式(VI)または式(VII): の構造を有する。] [0107] 式(I)〜(VII)の化合物の他の態様において、R4はHであり、当該化合物は、式(VIII)または式(IX): の構造を有する。] [0108] 式(I)〜(V)の化合物の他の態様において、L1は−(CH2)−であり、当該化合物は、式(X)または式(XI): の構造を有する。] [0109] 式(I)〜(XI)の化合物の他の態様において、R1はC1−C6アルキルまたはC1−C6ハロアルキルであり、一方、式(I)〜(XI)の化合物の他の態様において、R2はC1−C6アルキルまたはC1−C6ハロアルキルである。式(I)〜(XI)の化合物の或る態様において、R1は、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはフルオロメチルであり、一方、式(I)〜(XI)の化合物の他の態様において、R2は、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはフルオロメチルである。] [0110] 他の態様において、式(I)の化合物は、式(XII)、式(XIII)、式(XIV)または式(XV): の構造を有する。] [0111] 他の態様において、式(I)の化合物は、式(XVI)、式(XVII)、式(XVIII)または式(XIX): の構造を有する。] [0112] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがCR4であるとき、R3は、C3−C10ヘテロシクロアルキルまたはC2−C9ヘテロアリールであり、ここで、R3のC3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており、そしてR3は1から3個のN原子を含む6員のヘテロアリールではない。式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがCR4であるとき、R3のC3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基はR8で置換されている。式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがCR4であるとき、C2−C9ヘテロアリールは、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾアゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、シンノリニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、インドリル、インドリジニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリル、オキサインドリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、キノキサリニル、キノリニル、キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、トリアゾリルおよびテトラゾリルから選択される。] [0113] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがNであるとき、R3は、アリール、C3−C10ヘテロシクロアルキルまたはC2−C9ヘテロアリールであり、ここで、R3のアリール、C3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されている。式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがNであるとき、R3のC3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基はR8で置換されている。式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、YがNであるとき、C2−C9ヘテロアリールは、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾアゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、シンノリニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、インドリル、インドリジニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリル、オキサインドリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、キノキサリニル、キノリニル、キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、トリアジニル、トリアゾリルおよびテトラゾリルから選択される。] [0114] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、R3はL2−R10であり、一方、他の態様において、L2は、C1−C6アルケニレン、−C(O)−および−C(O)NR5から選択され、他の態様において、R10は、アリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R10のアリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R7、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されている。また、式(I)〜(XIX)の化合物の他の態様において、R10は、アリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R10のアリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基は、R8で置換されている。] [0115] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、R8は、CN、−OR9、−C(O)R90、−C(O)OR9、−C(O)N(R6R7)および−C(=NH)N(R6R7)から選択される。] [0116] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、R3は、イソキノリン、2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボニトリル、チオフェン、ピロール、1H−ピロール−3−カルボニトリル、フェニル、ベンゾイミダゾール、5−フェニル−1H−イミダゾール、5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、イミダゾール、5−メチル−1H−イミダゾール、4,5−ジメチル−1H−イミダゾール、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン、4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニトリル、1H−イミダゾール−4−カルボニトリル、1H−ピロール−3−カルボキサミド、1H−ピロール−2−カルボキサミド、1H−ピロール−2−カルボニトリル、フラン−2−カルボン酸、フラン−2−カルボキサミド、フラン−3−カルボキサミド、フラン−2−カルボン酸メチル、N−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、N,N−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド、N−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド、(S)−N−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド、1H−インドール、N−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボアルデヒド、1−(5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタノン、1−(5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オン、ピペリジン、1−(ピペリジン−1−イル)エタノン、ピペリジン−1−カルボアルデヒド、1H−イミダゾール−4−カルボキシミドアミドおよび1H−イミダゾール−4−カルボキサミドから選択される。式(I)〜(XIX)の化合物の他の態様において、R5は、HまたはC1−C6アルキルである。] [0117] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、L2は−C(O)NR5−であり、R10は、2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、1−フェニル−1H−イミダゾール、N−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド、1H−インドール、1H−イミダゾール−5−カルボニトリル、3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール、N,N−ジメチル−2−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エタンアミンおよび1H−ピラゾール−4−カルボニトリルから選択される。] [0118] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、L2は−C(O)−であり、R10は、アゼチジン−3−オール、ピロリジン−3−オールおよびピペリジン−4−オールから選択される。] [0119] 式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、R6は、HまたはC1−C6アルキルであり、一方、当該式(I)〜(XIX)の化合物の他の態様において、R7は、HまたはC1−C6アルキルである。式(I)〜(XIX)の化合物の或る態様において、R9は、HまたはC1−C6アルキルである。] [0120] 或る態様において、式(I)の化合物は、次に示すものである: (R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R)−N−メチル−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド; (R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル; (R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド;] [0121] (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール; (R)−2−メチル−4−((3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボアルデヒド; (R)−2−メチル−4−((3−(4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシミドアミド; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン; (R,Z)−5−((4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メチレン)イミダゾリジン−2,4−ジオン; (R)−6−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)イソキノリン;] [0122] (R)−6−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル; 1−((3−(チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール; (R)−2−メチル−4−((3−(5−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−4−((3−(4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール; (R)−5−フルオロ−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール;] [0123] (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニトリル; (S)−5−(4−((3−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル; (R)−N−(5−シアノ−1H−イミダゾール−4−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−N−(3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−N−(4−シアノ−1H−ピラゾール−3−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メタノン; (3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メタノン; (R)−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メタノン;] [0124] (R)−メチル5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−2−カルボキシレート; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−2−カルボン酸; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−2−カルボキサミド; (R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン; (R)−N,N−ジメチル−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; N−(2−ヒドロキシプロピル)−5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R)−3−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン;] [0125] N−((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R,Z)−5−((4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メチレン)−2−チオキソイミダゾリジン−4−オン; (R)−1−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタノン; (R)−2−メチル−4−((3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピペリジン−1−カルボアルデヒド; (R,Z)−2−イミノ−5−((4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メチレン)イミダゾリジン−4−オン; (S)−5−(4−((3−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−3−カルボン酸; (R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−3−カルボキサミド;] [0126] (R)−3−ヒドロキシ−1−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)プロパン−1−オン; (R)−6−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボニトリル; (R)−2−メチル−4−((3−(5−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル; (R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−N−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(4−(N−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)スルファモイル)フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド; (R)−3−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール; (R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド; (R)−4−(5−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ベンゾニトリル;および (R)−4−(5−((3−メチル−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ベンゾニトリル。] [0127] 本発明で提供される式(I)〜(XIX)の化合物、およびそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物はまた、当該化合物の全ての適当な同位体化合物(variation)およびそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物を含む。本発明の化合物の同位体化合物は、少なくとも1個の原子が、同じ原子番号を有するが通常天然に見出される原子質量と異なる原子質量を有する原子によって置き換えられているものと定義される。本発明の化合物およびその薬学的に許容される塩に組み込まれ得る同位体の例は、水素、炭素、窒素および酸素の同位体、例えば2H、3H、11C、13C、14C、15N、17O、18O、35S、18F、36Clおよび123Iを含み、これらに限定されない。本発明の化合物およびその薬学的に許容される塩の或る同位体化合物、例えば放射活性同位体、例えば3Hまたは14Cが組み込まれているものは、薬物および/または基質組織分布試験に有用である。特定の例において、製造の容易さおよび検出能のために、3Hおよび14C同位体が用いられ得る。他の例において、同位体、例えば2Hによる置換は、代謝安定性の増大をもたらすという特定の治療上の利点、例えばin vivoでの半減期の増加または必要な投与量の減少を与え得る。本発明で提供される化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体、ならびに医薬組成物の同位体化合物は、適当な反応剤の適切な同位体化合物を用いて、慣用の手順によって製造される。] [0128] 式(I)の化合物を合成する方法 式(I)の化合物を製造するための一般的な手順は、以下の実施例に記載されている。記載された反応において、最終生成物中で反応性官能基、例えばヒドロキシル、アミノ、イミノ、チオまたはカルボキシ基が望ましいとき、反応において望ましくない関与を避けるために、これらを保護し得る。慣用の保護基は、標準的な方法に従って用いられ得る。例えば、T.W. Greene and P. G. M. Wuts in “Protective Groups in Organic Chemistry”, John Wiley and Sons, 1991 を参照のこと。] [0129] 或る態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物は、遊離塩基形の式(I)の化合物を薬学的に許容される有機酸または無機酸と反応させることによって、薬学的に許容される酸付加塩として製造される。他の態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物の薬学的に許容される塩基付加塩は、遊離酸形の式(I)の化合物を薬学的に許容される有機塩基または無機塩基と反応させることによって製造される。あるいは、本明細書に記載された塩形の式(I)の化合物は、出発物質または中間体の塩を用いて製造される。或る態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物は、シュウ酸塩およびトリフルオロ酢酸塩を含み、これらに限定されない他の塩形である。或る態様において、酸および塩基のヘミ塩が形成され、例えばヘミ硫酸塩およびヘミカルシウム塩が形成される。] [0130] このような式(I)の化合物の薬学的に許容される酸付加塩は、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、アジピン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩(besylatye)、重炭酸塩/炭酸塩、プロピオン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩(例えば2−ナフタレンスルホン酸塩)、ヘキサン酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、ホウ酸塩、カンシル酸塩、サイクラミン酸塩、エジシル酸塩、エシル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、塩酸塩/塩化物、臭化水素酸塩/臭化物、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マロン酸塩、メシル酸塩、メチルスルホン酸塩、ナフチル酸塩、2−ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、オロト酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素塩/リン酸二水素塩、ピログルタミン酸塩、糖酸塩、ステアリン酸塩、タンニン酸塩、トシル酸塩、トリフルオロ酢酸塩およびキシナホ酸塩を含み、これらに限定されない。] [0131] 或る式(I)の化合物の薬学的に許容される酸付加塩を形成するために用いられる有機酸または無機酸は、臭化水素酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、コハク酸、マレイン酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、安息香酸、サリチル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、例えば2−ナフタレンスルホン酸またはヘキサン酸を含み、これらに限定されない。] [0132] このような式(I)の化合物の薬学的に許容される塩基付加塩は、アルミニウム塩、アルギニン塩、ベンザチン塩、カルシウム塩、コリン塩、ジエチルアミン塩、ジオールアミン塩、グリシン塩、リジン塩、マグネシウム塩、メグルミン塩、オラミン塩(olamine)、カリウム塩、ナトリウム塩、トロメタミン塩および亜鉛塩を含み、これらに限定されない。] [0133] 或る態様において、本明細書に記載された遊離酸形または遊離塩基形の式(I)の化合物は、それぞれ、対応する塩基付加塩または酸付加塩の形態から製造される。例えば、酸付加塩形の式(I)の化合物は、適当な塩基(ほんの一例として水酸化アンモニウム溶液、水酸化ナトリウムなど)で処理することによって、対応する遊離塩基に変換される。例えば、塩基付加塩形の式(I)の化合物は、適当な酸(ほんの一例として塩酸)で処置することによって、対応する遊離酸に変換される。] [0134] 或る態様において、本明細書に記載された酸化されていない形態の式(I)の化合物は、式(I)の化合物のN−オキシドから、還元剤(ほんの一例として硫黄、二酸化硫黄、トリフェニルホスフィン、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、三塩化リン、三臭化リンなど)で、適当な不活性有機溶媒中(ほんの一例としてアセトニトリル、エタノール、水性ジオキサンなど)、0から80℃で処置することによって製造される。] [0135] 或る態様において、本明細書で記載された式(I)の化合物のプロドラッグ誘導体は、当業者に既知の方法を用いて製造される(例えば、さらなる詳細についてはSaulnier et al., (1994), Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters, Vol. 4, p. 1985を参照のこと)。例えば、適切なプロドラッグは、誘導体化されていない式(I)の化合物を、適当なカルバミル化剤(ほんの一例として1,1−アシルオキシアルキルカルバノクロリデート、パラ−ニトロフェニルカーボネートなど)と反応させることによって製造される。] [0136] 或る態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物は、当業者に既知の方法を用いて、保護誘導体として製造される。保護基の付加および脱保護に適用可能な技術の詳細な記載は、T. W. Greene, “Protecting Groups in Organic Chemistry”, 3rd edition, John Wiley and Sons, Inc., 1999 に見出され得る。] [0137] 或る態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物は、溶媒和物(例えば水和物)として製造されるかまたは形成される。或る態様において、式(I)の化合物の水和物は、水性/有機性溶媒混合物から再結晶することによって製造され、当該有機溶媒には、例えばジオキシン、テトラヒドロフランまたはメタノールが用いられる。] [0138] 或る態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物は、その個々の立体異性体として製造される。他の態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物は、該化合物のラセミ混合物を光学活性な分割剤と反応させて1組のジアステレオアイソマー化合物を形成し、ジアステレオマーを分離して光学的に純粋なエナンチオマーを回収することによって、その個々の立体異性体として製造される。或る態様において、エナンチオマーの分離は、式(I)の化合物の共有結合性ジアステレオマー誘導体を用いて、あるいは、分離可能な複合体(例えば結晶性ジアステレオマー塩)を使用することによって行われる。ジアステレオマーは、固有の物理学的性質(例えば融点、沸点、溶解度、反応性など)を有し、これらの相違点を利用することによって容易に分離される。或る態様において、ジアステレオマーは、クロマトグラフィーによって、あるいは、溶解度の違いに基づく分離/分割法によって分離される。次いで、光学的に純粋なエナンチオマーを、ラセミ化を起こさない何らかの実用的な手段によって、分割剤と共に回収する。ラセミ混合物からの化合物の立体異性体の分離に適用可能な方法のより詳細な説明は、Jean Jacques, Andre Collet, Samuel H. Wilen, “Enantiomers, Racemates and Resolutions”, John Wiley And Sons, Inc., 1981に見出され得る。] [0139] 式(I)の化合物は、本明細書に記載された方法および実施例で例示された方法によって合成される。或る態様において、式(I)の化合物は、 (a) 所望により本発明の化合物を薬学的に許容される塩に変換すること; (c) 所望により塩形の本発明の化合物を非塩形に変換すること; (d) 所望により酸化されていない形態の本発明の化合物を薬学的に許容されるN−オキシドに変換すること; (e) 所望によりN−オキシド形態の本発明の化合物を酸化されていない形態に変換すること; (f) 所望により本発明の化合物の個々の異性体を異性体混合物から分離すること; (g) 所望により誘導体化されていない本発明の化合物を薬学的に許容されるプロドラッグ誘導体に変換すること;そして (h) 所望により本発明の化合物のプロドラッグ誘導体を誘導体化されていない形態に変換すること; によって合成される。] [0140] 本明細書に記載された式(I)の化合物を合成するために用いられる合成スキームの非限定的な例を、反応スキーム(I)〜(XI)で説明している。ここで、n、m、p、R1、R2、R3、R4、R11およびR12は、本明細書で定義した通りである。] [0141] 反応スキーム(I)は、L1が−(CR11R12)p−である式(I)の構造を有する置換ピラゾールの合成を説明している。 反応スキーム(I)] [0142] 反応スキーム(I)において、L1が−(CR11R12)p−である式(I)の化合物(I-3)は、適当な溶媒および適切な還元剤の存在下、アルデヒド(I-1)をアミン(I-2)と反応させることによって製造される。このような反応に用いられる溶媒は、ジクロロメタン(DCM)を含み、これに限定されない。このような反応に用いられる還元剤は、NaCNBH3を含み、これに限定されない。アルデヒドの特定の例(I-1)は、本明細書に記載された通りに合成される。] [0143] 反応スキーム(II)は、L1が−C(O)−である式(I)の構造を有する置換ピラゾールの合成を説明している。 反応スキーム(II)] [0144] 反応スキーム(II)において、L1が−C(O)−である式(I)の化合物(II-3)は、適当な溶媒の存在下、酸塩化物(II-1)をアミン(I-2)と反応させることによって製造される。このような反応に用いられる溶媒は、ジクロロメタン(DCM)を含み、これに限定されない。] [0145] 反応スキーム(III)は、L1が−SO2−である式(I)の構造を有する置換ピラゾールの合成を説明している。 反応スキーム(III)] [0146] 反応スキーム(III)において、L1が−SO2−である式(I)の化合物(III-3)は、適当な溶媒の存在下、塩化スルホニル(III-1)をアミン(I-2)と反応させることによって製造される。このような反応に用いられる溶媒は、ジクロロメタン(DCM)を含み、これに限定されない。] [0147] 反応スキーム(IV)は、L1が−CH2−である式(I)の構造を有する置換ピラゾールの合成を説明している。 反応スキーム(IV)] [0148] 反応スキーム(IV)において、L1が−CH2−である式(I)の化合物(IV-4)は、適当な溶媒および適切な還元剤の存在下、アルデヒド(IV-3)をアミン(I-2)と反応させることによって製造される。アルデヒド(IV-3)は、ケトン(IV-1)をセミカルバジドと反応させ、セミカルバゾン(IV-2)を形成し、これをPOCl3の存在下で環化させてアルデヒド(IV-3)を得ることによって製造される。このような反応に用いられる溶媒は、ジクロロメタン(DCM)を含み、これに限定されない。このような反応に用いられる還元剤は、NaCNBH3を含み、これに限定されない。] [0149] 反応スキーム(V)は、L1が−(CR11R12)p−である式(I)の構造を有する置換ピラゾールを得る他の合成経路を説明している。 反応スキーム(V)] [0150] 反応スキーム(V)において、アルデヒド置換基を有する保護されたピラゾール(V-5)は、始めに、ハロゲンおよびエステルで置換されたピラゾール(V-1)のNを保護し、保護されたピラゾール(V-2)を得ることによって製造される。保護されたピラゾール(V-2)のハロゲン置換基は、次いで置換ボロン酸と反応させ、ピラゾール(V-3)を得る。次いで、ピラゾール(V-3)のエステル基を還元して、アルコール置換基を有するピラゾール(V-4)を得て、次いでこれを酸化させて、アルデヒド置換基を有する保護されたピラゾール(V-5)を得る。アルデヒド(V-5)は、適当な溶媒および適切な還元剤の存在下、アミン(I-2)と反応させ、保護されたピラゾール(V-6)を得て、これを脱保護してピラゾール(I-3)を得る。このような反応に用いられる溶媒は、ジクロロメタン(DCM)を含み、これに限定されない。このような反応に用いられる還元剤は、NaCNBH3を含み、これに限定されない。] [0151] 反応スキーム(VI)は、L1が−(CR11R12)p−である式(I)の構造を有する置換ピラゾールを得るための他の合成経路を説明している。 反応スキーム(VI)] [0152] 反応スキーム(VI)は反応スキーム(V)と類似しているが、置換ボロン酸エステル(VI-1)がボロン酸等価物として用いられている。] [0153] 反応スキーム(VII)は、L1が−(CR11R12)p−である式(I)の構造を有する置換トリアゾールの合成を説明している。 反応スキーム(VII)] [0154] 反応スキーム(VII)において、L1が−(CR11R12)p−である式(I)の化合物(VII-3)は、適当な溶媒および適切な還元剤の存在下、アルデヒド(VII-1)をアミン(I-2)と反応させることによって製造される。このような反応に用いられる溶媒は、ジクロロメタン(DCM)を含み、これに限定されない。このような反応に用いられる還元剤は、NaCNBH3を含み、これに限定されない。アルデヒドの特定の例(VII-1)は、本明細書で記載された通りに合成される。] [0155] 反応スキーム(VIII)は、L1が−C(O)−である式(I)の構造を有する置換ピラゾールの合成を説明している。 反応スキーム(VIII)] [0156] 反応スキーム(VIII)において、L1が−C(O)−である式(I)の化合物(VIII-3)は、適当な溶媒の存在下、酸塩化物(VIII-1)をアミン(I-2)と反応させることによって製造される。このような反応に用いられる溶媒は、ジクロロメタン(DCM)を含み、これに限定されない。] [0157] 反応スキーム(IX)は、L1が−SO2−である式(I)の構造を有する置換トリアゾールの合成を説明している。 反応スキーム(IX)] [0158] 反応スキーム(IX)において、L1が−SO2−である式(I)の化合物(IX-3)は、適当な溶媒の存在下で、塩化スルホニル(IX-1)をアミン(I-2)と反応させることによって製造される。このような反応に用いられる溶媒は、ジクロロメタン(DCM)を含み、これに限定されない。] [0159] 反応スキーム(XI)は、L1が−CH2−である式(I)の構造を有する置換トリアゾールの合成を説明している。 反応スキーム(XI)] [0160] 反応スキーム(XI)において、L1が−CH2−である式(I)の化合物(XI-4)は、適当な溶媒および適切な還元剤の存在下で、アルデヒド置換トリアゾール(XI-3)をアミン(I-2)と反応させることによって製造される。アルデヒド置換トリアゾール(XI-3)は、ニトリル(XI-1)をN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと反応させてアルデヒド(XI-2)を形成し、それをNaN3の存在下で環化させ、アルデヒド置換トリアゾール(XI-3)を得ることによって製造される。このような反応に用いられる溶媒は、ジクロロメタン(DCM)を含み、これに限定されない。このような反応に用いられる還元剤は、NaCNBH3を含み、これに限定されない。] [0161] 式(I)の化合物の合成の詳細な説明は、下記の実施例に見出され得る。] [0162] 薬理および有用性 外来の抗原が免疫系を攻撃するとき、それは、先天的免疫系および後天的免疫系の双方の調和した相互作用によって特徴付けられる保護的応答を起こすことによって応答する。これらの2つの互いに依存する系は、2つの相互に相容れない必要性、すなわちスピード(先天的な系によって与えられる)および特異性(適応性の系によって与えられる)を充足する。] [0163] 先天的免疫系は、襲ってきた病原体に対する防御の第1線として働き、適応型応答が成熟する間病原体を食い止める。それは、感染から数分以内に抗原非依存的形態で引き起こされ、病原体について広く保存されたパターンで応答する(しかし非特異的ではなく、そして自己と病原体を区別することは可能である)。重要なことに、それはまた、適合免疫系を増強し、感染病原体と戦うのに最も適切な細胞応答または体液性応答に向ける(または対立させる)、炎症および共刺激環境(危険信号とも言う)を生じる。] [0164] 適応性の応答は、数日または数週間に亘って有効となるが、最終的に、病原体の完全な排除および免疫記憶の生成に必要な繊細な抗原特異性を提供する。それは、主に、生殖細胞遺伝子再配列を行ったT細胞およびB細胞によって媒介され、特異性および長時間記憶によって特徴付けられる。しかし、それはまた、細菌や比較的大きな原生動物の寄生虫さえ貪食する専門の貪食細胞(マクロファージ、好中球など)および顆粒球(好塩基球、好酸球など)を含む、先天的免疫系の要素の動員を含む。適応性免疫応答が成熟すれば、その後のその病原体への暴露は、同族の抗原への曝露後に迅速に活性化される高度に特異性の記憶細胞が産生されているために、その迅速な排除をもたらす。] [0165] 自己免疫疾患は、(i)自己抗原への体液性または自己抗体応答(ほんの一例として、TSH受容体への抗体によるグレーブス原発性甲状腺機能亢進症)、または、(ii) 自己抗原を誘発する非免疫細胞を免疫細胞が破壊する細胞応答(ほんの一例として、甲状腺細胞(橋本甲状腺炎)または膵臓β島細胞(1型糖尿病)によって定義される。多くの自己免疫疾患は、両方の現象の組み合わせであり、例えば橋本病と1型糖尿病はまた、自己抗体、自己甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)または自己グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)/島細胞を有する。自己免疫疾患は、しばしば、接着分子(ほんの一例として血管細胞接着分子−1(VCAM−1))の増大や、脈管構造への白血球接着の変化を含み、これらに限定されない炎症要素を有し、例えば、ほんの一例として、大腸炎、全身性狼瘡、全身性硬化症および糖尿病の血管合併症である。] [0166] イノシトール1,4,5−トリホスフェート3−キナーゼB(ITPKB)は、ヒトの遺伝子itpkbによってコードされるタンパク質であり、このコードされたタンパク質の活性は、細胞のシグナル伝達に重要である非常に多くのイノシトールポリホスフェートのレベルを制御するのに関与している。タンパク質キナーゼと異なり、ITPKBは、他のタンパク質をリン酸化せず、むしろITPKBは、第2のメッセンジャーであるイノシトール 1,4,5−トリホスフェート(IP3)のイノシトール 1,3,4,5−テトラキスホスフェート(IP4)へのリン酸化によって、イノシトール ホスフェート代謝を制御する。ITPKB活性は、カルシウム/カルモジュリンおよびタンパク質リン酸化代謝の双方によって制御される。] [0167] イノシトール1,4,5−トリホスフェート(IP3)は、ジアシルグリセロールと共に、生物学的細胞におけるシグナル伝達に用いられる二次的メッセンジャー分子である。IP3の主な機能は、細胞小器官貯蔵からCa2+を動員すること、および、細胞増殖や他の細胞反応を制御することである。IP3は、筋小胞体(SR)の膜上のInsP3受容体に結合して活性化し、カルシウムチャネルを開口した結果、Ca2+を筋形質に放出する。このCa2+の増大は、SR上のリアノジン受容体作動性チャネルを活性化し、さらなるCa2+の増加を引き起こす。イノシトール 1,4,5−トリホスフェート(IP3)は、内部貯蔵からのT細胞受容体(TCR)誘発Ca2+放出の重要なメディエーターである。IP3レベルを調節することによって、1,3,4,5−テトラキスホスフェート(IP4)は、非リンパ系細胞におけるカルシウムシグナル伝達に役割を果たす。イノシトール 1,4,5−トリホスフェート(IP3)は、ホスホリパーゼCによるホスファチジルイノシトール4,5−ビホスフェート(PIP2)の加水分解によって作られる。PIP2は、細胞膜中に位置するリン脂質である。] [0168] ITPKBは、3種のイノシトールトリホスフェートキナーゼ(ITPKA、ITPKBおよびITPKC)の1つであり、IP3をIP4に変換する。マウスにおいて、これらのタンパク質を発現する遺伝子をそれぞれ標的にしてノックアウトすることで、ITPKBのみがリンパ球の発達および活性化に独自に必要とされることが明らかとなった。このことは、ITPKBの独自性およびその制限された発現パターンによるようである。ITPKAは脳でのみ発現され、ノックアウトマウスは、学習および記憶の増強または他の異常を示すことなく海馬のCA1領域における著しい長期増強(LTP)を示す。ITPKCは普遍的に発現され、ITPKC欠損マウスの正常な表現型によって示される通り、IP4レベルを制御するハウスキーピング機能として役割を果たす。ITPKB/C二重ノックアウトマウスは生存可能であり、ITPKB-/-マウスと同様にT細胞発達を遮断する。重要なことは、ITPKB欠損マウスは繁殖力があり、種々の代謝または神経学的パラメーターにおいて明確な欠損を示さない。] [0169] ITPKB-/-マウスは、成熟T細胞を持たず、従って、成熟T細胞におけるITPKBの機能は不明確である。しかし、T細胞と対照的に、ITPKB-/-マウスは成熟B細胞を有するが、その数は約70%まで低下している。この表現型の分析により、B細胞の発達および活性化を駆動するB細胞受容体(BCR)の欠損が示されている。特に、ITPKB-/-マウスは、慣用性B細胞に類似し、かつT細胞非依存抗原に対する抗体応答が欠損している多くのB細胞を含む。さらに、ITPKB-/-のB細胞は、BCR刺激後、貯蔵量作動性カルシウム(SOC)チャネル活性の上昇を示した。細胞透過性のIP4は、正常B細胞においてSOCチャネル活性を遮断することができ、IP4の添加は、ITPKB-/-のB細胞においてSOC活性の上昇を逆転させる。従って、IP4は、BCR駆動Ca2+流入を制限するよう作用することによって、BCRシグナル伝達を制御する。持続性のBCR刺激は、抗体分泌細胞へのB細胞分化を妨げる。従って、ITPKB阻害剤は、BCR駆動Ca2+流入を脱制御することによって、(自己)抗体生成を遮断することができる。] [0170] 異常なB細胞増殖に関連するまたはそれらが介在する疾患および状態は、B細胞リンパ腫、慢性移植拒絶反応、免疫介在疾患、自己免疫介在疾患およびアナフィラキシー、および、多くの補体介在疾患を含み、これらに限定されない。当該免疫介在疾患は、アレルギーおよび乾癬を含み、これらに限定されない。当該自己免疫介在疾患は、関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、溶血性貧血、狼瘡、原発性胆汁性肝硬変(PBC)および特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を含み、これらに限定されない。当該アレルギー障害は、呼吸器疾患および皮膚科学的障害を含み、これらに限定されない。呼吸器疾患は、喘息、鼻炎、COPD、喘息、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、運動誘発性喘息、薬物誘発性喘息(アスピリン誘発性およびNSAID誘発性を含む)および塵埃誘発性喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD);気管支炎、薬物性鼻炎および血管運動性鼻炎を含む急性および慢性鼻炎;神経性鼻炎(枯草熱)を含む通年性および季節性アレルギー性鼻炎を含み、これらに限定されない。皮膚科学的疾患および/または障害は、皮膚炎および湿疹を含み、これらに限定されず、例えば、ほんの一例として、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎(頭部粃糠疹、乳痂)、おむつ皮膚炎、ウルシオール誘発性接触皮膚炎、接触皮膚炎、紅皮症、限局性神経皮膚炎、結節性痒疹、掻痒、肛門掻痒症、貨幣状湿疹、異汗症および白色粃糠疹である。] [0171] 投与経路および医薬組成物 本明細書に記載された式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよび異性体の治療的使用において、当該化合物は、治療有効量で、単独でまたは医薬組成物の一部として投与される。従って、少なくとも1つの本明細書に記載された式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩および/または溶媒和物と、1種以上の薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物が、本発明で提供される。さらに、当該化合物および組成物は、単独でまたは1種以上のさらなる治療薬と組み合わせて投与される。式(I)の化合物および医薬組成物の投与経路は、経口投与、硝子体内投与、直腸投与、非経腸投与、静脈内投与、腹腔内投与、筋肉内投与、吸入、経粘膜投与、肺への投与、腸への投与、皮下投与、髄内投与、くも膜下腔内投与、直接室内(intraventricular)投与、鼻腔内投与、局所投与、眼への投与または耳への投与を含み、これらに限定されない。] [0172] 或る態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物または医薬組成物は局所に投与され、一方、他の態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物または医薬組成物は全身に投与される。局所投与は、臓器への注射、所望によりデポー製剤または持続性放出製剤の注入を含み、これらに限定されない。全身投与は、経口投与または静脈内投与を含み、これらに限定されない。他の態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物または医薬組成物は標的化薬物送達系、例えばほんの一例として臓器特異的な抗体で被覆されたリポソーム中で投与される。リポソームは、臓器を標的とし、臓器に選択的に取り込まれる。他の態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物または医薬組成物は、即時放出型製剤の形態で投与され、一方、他の態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物または医薬組成物は、延長放出製剤の形態で投与される。他の態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物または医薬組成物は、中間放出製剤の形態で投与される。] [0173] 治療有効量は、とりわけ、適応される疾患、疾患の重症度、対象の年齢および相対的な健康、投与される化合物の力価、投与形路および望まれる処置に依存して変化する。或る態様において、満足のいく結果は、約0.03から2.5mg/kg体重の式(I)の化合物の1日投与量で得られることが示されている。或る態様において、経口で投与される式(I)の化合物の1日投与量は、0.05μg/kg体重(μg/kg)から100μg/kg体重(μg/kg)の範囲である。或る態様において、局所投与される式(I)の化合物の1日投与量は、0.05μg/kg体重(μg/kg)から100μg/kg体重(μg/kg)の範囲である。他の態様において、非経腸投与される式(I)の化合物の1日投与量は、0.05μg/kg体重(μg/kg)から100mg/kg体重(mg/kg)の範囲である。或る態様において、筋肉内投与される式(I)の化合物の1日投与量は、0.05μg/kg体重(μg/kg)から100μg/kg体重(μg/kg)の範囲である。より大きい哺乳動物、例えばヒトに適応される1日投与量は、約0.5mgから約100mgの式(I)の化合物の範囲であり、好都合には、例えば1日4回までの分割投与で、または制御放出形態で投与される。或る態様において、経口投与のための単位投与形は、約1から50mgの式(I)の化合物を含む。] [0174] 本発明で提供される他の局面は、少なくとも1つの本明細書に記載された式(I)の化合物を含む医薬組成物を製造する方法である。或る態様において、当該方法は、本明細書に記載された式(I)の化合物を、1種以上の薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と混合することを含む。或る態様において、医薬組成物は、遊離形または薬学的に許容される塩形または溶媒和物形の式(I)の化合物を含む。或る態様において、少なくとも1種の薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と組み合わせて、遊離形または薬学的に許容される塩形または溶媒和物形の式(I)の化合物を含む医薬組成物は、混合、溶解、造粒、糖衣、粉末化(levigating)、乳化、カプセル封入、封入、打錠の工程および/またはコーティング法によって製造される。他の態様において、当該組成物は、所望により、賦形剤、例えば保存料、安定剤、湿潤剤または乳化剤、溶解促進剤、浸透圧調節用塩および/または緩衝剤を含む。他の態様において、このような組成物は滅菌処理されている。] [0175] 経口投与形 或る態様において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む医薬組成物は、個別の投与形として経口で投与される。このような投与形は、カプセル剤、ゼラチンカプセル剤、カプレット、錠剤、チュアブル錠、粉剤、丸薬、糖衣錠、顆粒剤、液体、ゲル、シロップ、風味付けしたシロップ、エリキシル、スラリー、水性または非水性液体の溶液または懸濁液、食べられる泡(edible foam)またはホイップ(whip)、および水中油型または油中水型液体エマルジョンを含み、これらに限定されない。少なくとも1つの式(I)の化合物の経口投与に用いられるカプセル剤、ゼラチンカプセル剤、カプレット、錠剤、チュアブル錠、粉剤または顆粒剤は、少なくとも1つの式(I)の化合物(有効成分)を、少なくとも1種の賦形剤と、慣用の薬学的混合法を用いて混合することによって製造される。本明細書に記載された経口投与形に用いられる賦形剤の非限定的な例は、結合剤、充填剤、崩壊剤、滑沢剤、吸収剤、着色料、風味剤、保存料および甘味料を含み、これらに限定されない。] [0176] このような結合剤の非限定的な例は、とうもろこし澱粉、じゃがいも澱粉、澱粉ペースト、アルファ化澱粉または他の澱粉、糖類、ゼラチン、天然ゴムおよび合成ゴム、例えばアラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、他のアルギネート、トラガカントゴム、グアールガム、セルロースおよびその誘導体(ほんの一例として、エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよび微晶性セルロース)、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ポリビニルピロリドンおよびそれらの組み合わせを含み、これらに限定されない。] [0177] このような充填剤の非限定的な例は、タルク、炭酸カルシウム(例えば顆粒剤または粉剤)、微晶性セルロース、粉末状セルロース、デキストレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、澱粉、アルファ化澱粉およびそれらの組み合わせを含み、これらに限定されない。或る態様において、本発明で提供される医薬組成物中の結合剤または充填剤は、医薬組成物または投与形の約50から約99重量%存在する。] [0178] このような崩壊剤の非限定的な例は、寒天、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、微晶性セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポラクリリン(polacrilin)カリウム、澱粉グリコール酸ナトリウム、じゃがいもまたはタピオカ澱粉、アルファ化澱粉、他の澱粉、クレイ、他のアルギン類、他のセルロース類、ゴム類およびそれらの組み合わせを含み、これらに限定されない。或る態様において、本発明で提供される医薬組成物に用いられる崩壊剤の量は、約0.5から約15重量%であり、一方、他の態様において、崩壊剤の量は、約1から約5重量%である。] [0179] このような滑沢剤の非限定的な例は、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、鉱物油、軽鉱物油(light mineral oil)、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、他のグリコール類、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、水素化ベジタブルオイル(ほんの一例として、落花生油、綿実油、ひまわり油、ごま油、オリーブ油、コーン油および大豆油)、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル、寒天、シリカ、サイロイド・シリカゲル(AEROSIL 200, W.R. Grace Co. of Baltimore, Md.によって製造)、合成シリカの凝集エアゾール(Degussa Co. of Plano, Tex.によって市販)、CAB-O-SIL(発熱性(pyrogenic)二酸化ケイ素製品, Cabot Co. of Boston, Mass.によって販売)およびそれらの組み合わせを含み、これらに限定されない。或る態様において、本発明で提供される医薬組成物に用いられる滑沢剤の量は、医薬組成物または投与形の約1重量%未満の量である。] [0180] このような希釈剤の非限定的な例は、乳糖、ブドウ糖、ショ糖、マンニトール、ソルビトール、セルロース、グリシン、または、それらの組み合わせを含み、これらに限定されない。] [0181] 或る態様において、錠剤およびカプセル剤は、少なくとも1つの式(I)の化合物(有効成分)を、液体担体、微粉末化された固体担体またはその両方と均一に混合し、次いで必要であれば所望の体裁に製品を成形することによって製造される。或る態様において、錠剤は、圧縮によって製造される。他の態様において、錠剤は、型抜き(molding)によって製造される。] [0182] 或る態様において、少なくとも1つの式(I)の化合物は、制御放出投与形として、経口で投与される。このような投与形は、1つ以上の式(I)の化合物の遅延または制御放出を提供するために用いられる。制御放出は、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、ゲル、浸透膜、浸透系、多層コーティング、微粒子、リポソーム、ミクロスフィア、またはそれらの組み合わせを用いて得られる。或る態様において、制御放出投与形は、式(I)の化合物の活性の延長、投与頻度の減少および患者のコンプライアンスの増大のために用いられる。] [0183] 経口液体としての、例えば溶液、シロップおよびエリキシルとしての式(I)の化合物の投与は、所定量の溶液、シロップまたはエリキシルが予め定められた量の式(I)の化合物を含むように、単位投与形で製造される。シロップは、本化合物を適当な風味付けした水性溶液に溶解させることによって製造され、一方、エリキシルは、非毒性アルコール性ビークルの使用によって製造される。懸濁液は、本化合物を非毒性ビークルに分散させることによって製剤化される。経口投与用経口液体に使用される賦形剤の非限定的な例は、溶解剤、乳化剤、風味剤、保存料および着色料を含み、これらに限定されない。溶解剤および乳化剤の非限定的な例は、水、グリコール、油脂、アルコール類、エトキシ化イソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテルを含み、これらに限定されない。保存料の非限定的な例は、安息香酸ナトリウムを含みこれに限定されない。風味剤の非限定的な例は、ペパーミントオイルまたは天然の甘味料またはサッカリンまたは他の人工甘味料を含み、これらに限定されない。] [0184] 非経腸投与形 或る態様において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む医薬組成物は、皮下、静脈内(ボラス注射を含む)、筋肉内および動脈内投与を含み、これらに限定されない種々の経路によって非経腸で投与される。] [0185] このような非経腸投与形は、滅菌処理されたまたは滅菌処置され得る注射可能な溶液、懸濁液、薬学的に許容される注射用ビークルに溶解されるまたは懸濁される用意がある乾燥および/または凍結乾燥製品(再構成可能な粉末)およびエマルジョンの形態で投与される。このような投与形に用いられるビークルは、米国薬局方注射用水;水性ビークル、例えば塩化ナトリウム注射液、生理食塩水緩衝液、注射用リンゲル溶液、注射用ブドウ糖液、注射用ブドウ糖および塩化ナトリウム液、および注射用乳酸リンゲル溶液(これらに限定されない);水に混和性のビークル、例えばエチルアルコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール(これらに限定されない);および非水性ビークル、例えば、コーン油、綿実油、落花生油、ごま油、オレイン酸エチル、ミルスチン酸イソプロピルおよび安息香酸ベンジル(これらに限定されない)を含み、これらに限定されない。] [0186] 或る態様において、式(I)の化合物または1つ以上の式(I)の化合物を含む組成物は、ボラス注射によって非経腸投与される。他の態様において、式(I)の化合物または1つ以上の式(I)の化合物を含む組成物は、連続注入によって非経腸投与される。注射用製剤は、単位投与形で提供され、ほんの一例として、アンプルまたは注射用製剤が、保存料を添加して、多回用量容器で提供される。組成物は、油性または水性ビークル中の懸濁液、溶液またはエマルジョンの形態などをとり得る。また、製剤化剤、例えば懸濁剤、安定剤および/または分散剤を含み得る。] [0187] 経皮投与 或る態様において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む医薬組成物は、経皮で投与される。このような経皮投与形は、皮膚に適用され、特定の時間貼り付けられて、所望の量の式(I)の化合物を浸透させ得る“リザーバー型”または“マトリックス型”のパッチを含む。ほんの一例として、このような経皮デバイスは、裏打ち材(backing member)、所望により担体と共に本化合物を含むリザーバー、所望により制御されたおよび予め決められた速度で長時間に亘って本化合物を宿主の皮膚に送達する速度制御障壁、ならびに皮膚へデバイスを固定するための手段を含むバンデージ(bandage)の形態である。他の態様において、マトリックス経皮製剤が用いられる。或る態様において、経皮投与は連続的に提供するために用いられ、一方、他の態様において、経皮投与は、制御された量の式(I)の化合物の不連続な注入を提供するために用いられる。] [0188] 或る態様において、吸収速度は、速度制御膜を用いることによって、または、本化合物をポリマーマトリックスまたはゲル内に捕捉することによって、遅らせられる。或る態様において、経皮送達は、経皮パッチによるものである。] [0189] 式(I)の化合物の経皮送達用製剤は、有効量の式(I)の化合物、担体および所望の希釈剤を含む。担体は、宿主の皮膚の通過を助ける吸収可能な薬理学的に許容される溶媒、例えば水、アセトン、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、鉱物油、およびそれらの組み合わせを含み、これらに限定されない。] [0190] 或る態様において、このような経皮送達系は、1つ以上の式(I)の化合物を組織に送達するのを助ける浸透促進剤を含む。当該浸透促進剤は、アセトン;種々のアルコール類、例えばエタノール、オレイルおよびテトラヒドロフリル;アルキルスルホキシド類、例えばジメチルスルホキシド;ジメチルアセトアミド;ジメチルホルムアミド;ポリエチレングリコール;ピロリドン類、例えばポリビニルピロリドン;Kollidonグレード(ポビドン、ポリビドン(Polyvidone));尿素;および種々の水溶性または不溶性糖エステル類、例えばTween 80 (polysorbate 80)およびSpan 60(モノステアリン酸ソルビタン)を含み、これらに限定されない。] [0191] 他の態様において、このような経皮医薬組成物または投与形のpH、または医薬組成物または投与形が適用される組織のpHは、1つ以上の式(I)の化合物の送達を改善するために調節される。他の態様において、溶媒担体の極性、イオン強度または浸透圧は、送達を改善するために調節される。他の態様において、ステアレートなどの化合物は、送達を改善するために、1つ以上の式(I)の化合物の親水性または親油性を有利に変化させるために添加される。或る態様において、このようなステアレート類は、製剤のための脂質ビークルとして、乳化剤または界面活性剤として、および送達増進剤または浸透促進剤として提供される。他の態様において、式(I)の化合物の異なる塩、水和物または溶媒和物は、得られた組成物の性質をさらに調節するために用いられる。] [0192] 他の態様において、式(I)の化合物の経皮送達は、イオン泳動性パッチなどの方法によって達成される。] [0193] 局所投与形 或る態様において、少なくとも1つの式(I)の化合物は、ローション、ゲル、軟膏、溶液、エマルジョン、懸濁液またはクリームの形態の、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む医薬組成物の局所適用によって投与される。皮膚への局所適用に適当な製剤は、水溶液、軟膏、クリームまたはゲルであり、一方、眼への投与のための製剤は水溶液である。このような製剤は、所望により、溶解剤、安定剤、浸透圧増強剤(tonicity enhancing agent)、緩衝剤および保存料を含む。] [0194] このような局所製剤は、少なくとも1種の担体、および、所望により少なくとも1種の希釈剤を含む。このような担体および希釈剤は、水、アセトン、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、鉱物油およびそれらの組み合わせを含み、これらに限定されない。] [0195] 或る態様において、このような局所製剤は、1つ以上の式(I)の化合物を組織に送達するのを助ける浸透促進剤を含む。当該浸透促進剤は、アセトン;種々のアルコール類、例えばエタノール、オレイルおよびテトラヒドロフリル;アルキルスルホキシド類、例えばジメチルスルホキシド;ジメチルアセトアミド;ジメチルホルムアミド;ポリエチレングリコール;ピロリドン類、例えばポリビニルピロリドン;Kollidonグレード(ポビドン、ポリビドン);尿素;および種々の水溶性または水不溶性糖エステル類、例えばTween 80 (polysorbate 80)およびSpan 60 (モノステアリン酸ソルビタン)を含み、これらに限定されない。] [0196] 肺への投与 或る態様において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む医薬組成物は、吸入によって投与される。吸入投与のための投与形は、エアゾールまたは乾燥粉末として製剤化される。吸入投与用エアゾール製剤は、薬学的に許容される水性または非水性溶媒中の少なくとも1つの式(I)の化合物の溶液または細かい懸濁液を含む。さらに、このような医薬組成物は、所望により粉末基剤、例えば乳糖、ブドウ糖、トレハロース、マンニトールまたは澱粉、および、所望により性能修飾剤、例えばL−ロイシンまたは他のアミノ酸および/またはステアリン酸の金属塩、例えばステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウムを含む。] [0197] 或る態様において、低沸点噴射剤、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適当なガスを含む缶を用いる定用量吸入器(“MDI”)、またはガスの一吹きを用いて容器内部に乾燥粉末の雲を作り、次いでそれが患者によって吸入される乾燥粉末吸入器(DPI)を用いて吸入することによって、式(I)の化合物を肺に直接投与する。或る態様において、噴射吸入器(inhaler)または吸気吸入器(insufflator)に使用するための、式(I)の化合物と粉末基剤、例えば乳糖または澱粉の粉末混合物を含むゼラチンのカプセルおよびカートリッジが製剤化される。或る態様において、非常に小さいノズル孔を用いて液体薬物製剤をエアゾール化し、該製剤が肺へ直接吸入され得る液体スプレー装置を用いて、式(I)の化合物を肺へ送達する。他の態様において、容易に吸入され得る細かい粒子を形成するために、超音波エネルギーを使用することによって液体薬物製剤のエアゾールを作るネブライザー装置を用いて式(I)の化合物を肺へ送達する。他の態様において、液体薬物溶液または懸濁液をエアゾール化するために、電気エネルギーを用いる電気流体力学(“EHD”)エアゾール装置を用いて、式(I)の化合物を肺へ送達する。] [0198] 或る態様において、少なくとも1つの本明細書に記載された式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物を含む医薬組成物はまた、1種以上の吸入促進剤を含む。或る態様において、このような吸収促進剤は、グリココール酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、N−ラウリル−β−D−マルトピラノシド、EDTAおよび混合ミセルを含み、これらに限定されない。] [0199] 或る態様において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む医薬組成物は、鼻に投与される。鼻への投与用投与形は、エアゾール、溶液、滴剤、ゲルまたは乾燥粉末として製剤化される。] [0200] 直腸投与 或る態様において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む医薬組成物は、坐剤、浣腸、停留浣腸(retention enemas)、軟膏、クリーム、直腸用泡状剤、または直腸用ゲルの形態で、直腸に投与される。或る態様において、当該坐剤は、脂肪性エマルジョンまたは懸濁液、ココアバターまたは他のグリセリドから製造される。] [0201] デポー投与 或る態様において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む医薬組成物は、デポー製剤として製剤化される。このような長時間作用製剤は、埋め込み(例えば皮下または筋肉内に)によって、または筋肉内注射によって投与される。或る態様において、このような製剤は、ポリマー物質または疎水性物質を(例えば許容される油脂のエマルジョンとして)、またはイオン交換樹脂または貧溶性誘導体を、例えば貧溶性塩として含む。] [0202] 或る態様において、注射可能なデポー剤は、生分解性ポリマー中の式(I)の化合物のミクロカプセルに入れたマトリックスを形成することによって作られる。式(I)の化合物の放出速度は、式(I)の化合物のポリマーに対する比率および用いられる特定のポリマーの性質を変化させることによって制御される。他の態様において、注射可能なデポー製剤は、リポソームまたはミクロエマルジョン中に式(I)の化合物を封入することによって製造される。] [0203] 眼への投与 或る態様において、本発明で提供される式(I)の化合物または医薬組成物は、眼に投与される。眼への投与は、一般的に、薬物と角膜の直接の接触をもたらし、投与された薬物の少なくとも一部が角膜を通過する。或る態様において、式(I)の化合物または医薬組成物は、約2から約24時間の眼中有効残留時間を有する。或る態様において、式(I)の化合物または医薬組成物は、約4から約24時間の眼中有効残留時間を有する。或る態様において、式(I)の化合物またはその医薬組成物は、約6から約24時間の眼中有効残留時間を有する。] [0204] 眼への投与は、本明細書で用いられるとき、局所投与、眼球内注射、網膜下注射、硝子体内注射、眼窩周囲投与、結膜下注射、眼球後注射、前房内注射(前眼房または硝子体腔への投与を含む)、テノン嚢下注射またはインプラント、眼用溶液、眼用懸濁液、眼用軟膏、眼球インプラントおよび眼球インサート、眼球内溶液、イオン導入(iontophoresis)の使用、外科的洗浄溶液および詰め物(ほんの一例として、脳弓中に挿入される飽和された綿球)への取り込みを含み、これらに限定されない。或る態様において、本明細書に記載された式(I)の化合物または医薬組成物は、眼用組成物として製剤化され、眼に局所投与される。このような局所に投与される眼用組成物は、溶液、懸濁液、ゲルまたは軟膏を含み、これらに限定されない。] [0205] 或る態様において、少なくとも1つの本明細書に記載された式(I)の化合物を含む、眼への投与用に用いられる医薬組成物は、組成物が溶液、懸濁液またはその双方で存在する液体の形態をとる。幾つかの態様において、液体組成物はゲル製剤を含む。他の態様において、液体組成物は水性である。他の態様において、このような液体組成物は、軟膏の形態をとる。或る態様において、少なくとも1つの式(I)の化合物を含む医薬組成物は、所望により可溶化剤、安定剤、浸透圧増強剤、緩衝剤、および保存料を含む眼用滴剤として眼に投与される。望む投与量を、眼への既知滴数により投与する。ほんの一例として、25μlの液滴について、1〜6滴の投与が25〜150μlの組成物を送達する。或る態様において、水性組成物は、約0.01%から約50%(重量/容積)の式(I)の化合物を含む。他の態様において、水性組成物は、約0.1%から約20%(重量/容積)の式(I)の化合物を含む。また、他の態様において、水性組成物は、約0.2%から約10%(重量/容積)の式(I)の化合物を含む。或る態様において、水性組成物は、約0.5%から約5%(重量/容積)の式(I)の化合物を含む。] [0206] 或る態様において、水性組成物は、眼に許容されるpHおよび浸透圧を有する。或る態様において、水性組成物は、酸、例えば酢酸、ホウ酸、クエン酸、乳酸、リン酸および塩酸;塩基、例えば水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウムおよびトリス−ヒドロキシメチルアミノメタン;および緩衝剤、例えばクエン酸/デキストロース、重炭酸ナトリウムおよび塩化アンモニウムを含む、1種以上の眼に許容されるpH調節剤または緩衝剤を含む。このような酸、塩基および緩衝剤は、組成物のpHを眼に許容される範囲内に維持するために必要とされる量で含まれる。] [0207] 或る態様において、組成物はまた、組成物の浸透圧を眼に許容される範囲内とするのに必要とされる量で、1種以上の眼に許容される塩を含む。このような塩は、ナトリウムカチオン、カリウムカチオンまたはアンモニウムカチオン、および、塩化物アニオン、クエン酸アニオン、アスコルビン酸アニオン、ホウ酸アニオン、リン酸アニオン、重炭酸アニオン、硫酸アニオン、チオ硫酸アニオンまたは重硫酸アニオンを有する塩を含み;適当な塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、チオ硫酸ナトリウム、重硫酸ナトリウムおよび硫酸アンモニウムを含む。] [0208] 或る態様において、水性組成物はまた、懸濁剤として1種以上のポリマーを含む。このようなポリマーは、水溶性ポリマー、例えば本明細書に記載されたセルロースポリマー(ほんの一例として、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)および本明細書に記載された水不溶性ポリマー(ほんの一例として、架橋カルボキシル含有ポリマー)を含み、これらに限定されない。或る態様において、水性組成物はまた、例えばカルボキシメチルセルロース、カルボマー(アクリル酸ポリマー)、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリアクリルアミド、ポリカルボフィル、アクリル酸/アクリル酸ブチルコポリマー、アルギン酸ナトリウムおよびデキストランから選択される、眼に許容される粘膜付着性ポリマーを含む。] [0209] 或る態様において、本組成物はまた、式(I)の化合物の溶解を助けるために、眼に許容される可溶化剤を含む。用語“可溶化剤”は、一般的に、薬物のミセル溶液または真の溶液を形成させる薬物を含む。或る態様において、polysorbate 80を含みこれに限定されない眼に許容される非イオン性界面活性剤が、可溶化剤として用いられる。他の態様において、ポリグリコール類、ポリエチレングリコール400およびグリコールエーテル類を含みこれらに限定されない眼に許容されるグリコール類が、可溶化剤として使用される。] [0210] 或る態様において、本組成物はまた、物理学的安定性の増加のために、または他の目的のために、1種以上の眼に許容される界面活性剤を含む。このような非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリドおよびベジタブルオイル(ほんの一例として、ポリオキシエチレン (60)水素化ひまし油)およびポリオキシエチレンアルキルエーテル類およびアルキルフェニルエーテル類(ほんの一例として、オクトキシノール10およびオクトキシノール 40)を含み、これらに限定されない。] [0211] 或る態様において、本組成物はまた、微生物活性を阻害するために、1種以上の眼に許容される保存料を含む。このような保存料は、水銀含有物質、例えばmerfenおよびthiomersal;安定化二酸化塩素;および第4級アンモニウム化合物、例えば塩化ベンザルコニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウムおよび塩化セチルピリジニウムを含み、これらに限定されない。] [0212] 或る態様において、本組成物はまた、必要であれば、化学的安定性を増大させるために、1種以上の抗酸化剤を含む。このような抗酸化剤は、アスコルビン酸およびメタ重硫酸ナトリウムを含み、これらに限定されない。] [0213] 或る態様において、本発明で提供される水性組成物は、1回投与用再密閉不可能な容器に包装され、他の態様において、本発明で提供される水性組成物は、多回投与用再密閉可能な容器に包装され、該組成物中には保存料が含まれる。] [0214] 耳への投与 或る態様において、少なくとも1種の式(I)の化合物を含む医薬組成物は、耳用滴剤として耳に投与される。このような製剤は、所望により可溶化剤、安定剤、浸透圧増強剤、緩衝剤、および保存料を含む水溶液である。] [0215] 組み合わせ治療 或る態様において、本明細書に記載された式(I)〜(XIX)の化合物またはその薬学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物、または、少なくとも1つの本明細書に記載された式(I)〜(XIX)の化合物を含む医薬組成物は、1つ以上の本明細書に記載されたITBPK活性に関連する疾患および/または障害を処置するために、単独で(さらなる治療薬なしで)投与される。] [0216] 他の態様において、本明細書に記載された式(I)〜(XIX)の化合物またはその薬学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物、または、少なくとも1つの本明細書に記載された式(I)〜(XIX)の化合物を含む医薬組成物は、1つ以上の本明細書に記載されたITPBK活性に関連する疾患および/または障害を処置するために、1種以上のさらなる治療薬と組み合わせて投与される。] [0217] 他の態様において、本明細書に記載された式(I)〜(XIX)の化合物またはその薬学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物、または、少なくとも1つの本明細書に記載された式(I)〜(XIX)の化合物を含む医薬組成物は、1種以上のさらなる治療薬と組み合わせて製剤化され、1つ以上の本明細書に記載されたITPKB活性に関連する疾患および/または障害を処置するために投与される。] [0218] 本明細書に記載された式(I)〜(XIX)の化合物またはその薬学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物、または、少なくとも1つの本明細書に記載された式(I)〜(XIX)の化合物を含む医薬組成物は、1つ以上の本明細書に記載されたITPKB活性に関連する疾患および/または障害を処置するために、1種以上のさらなる治療薬と連続して投与される。]
权利要求:
請求項1 式(I):[式中、L1は、−(CR11R12)p−、−C(O)−、または−S(O)2−であり;L2は、−C(O)−、−C(O)NR5−または−NR5C(O)−であり;Yは、NまたはCR4であり;それぞれのR1は、−C(O)R9、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、ここで、R1のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシル、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されているか;あるいは、2個のR1基はそれぞれ独立してC1−C4アルキルであって、C1−C4アルキル架橋を形成するか、あるいは、2個のR1基はそれぞれ独立してC1−C4アルキルであって、それらが結合しているC原子と一体となって、所望により置換されているC3−C8シクロアルキルを形成しており;それぞれのR2は、ハロゲン、−CN、−OR9、−C(O)R9、−C(O)N(R6R7)、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、ここで、R2のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシル、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており;YがNであるとき、R3は、L2−R10、C1−C6アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C6−10アリールおよびC2−C9ヘテロアリールから選択され、ここで、R3のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C2−C9ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキル、アリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−NR6C(O)R7、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており;YがCR4であるとき、R3は、L2−R10、C1−C6アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリールから選択され、そしてR3は1から3個のN原子を含む6員のヘテロアリールではなく、ここで、R3のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C2−C9ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−NR6C(O)R7、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており;R4は、H、−C(O)OR9、−C(O)R9、−C(O)N(R6R7)、−N(R6R7)、−NR6C(O)R7、−(CH2)nOR7、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R5のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、−R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており;R5、R6およびR7はそれぞれ、H、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アリールおよびヘテロアリールから独立して選択され、ここで、R5、R6およびR7のC1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アリールおよびヘテロアリールはそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、−R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されているか、あるいは、R6およびR7は、それぞれ独立して、C1−C4アルキルであって、それらが結合しているC原子と一体となって、C3−C8シクロアルキルを形成しており;R8は、H、CN、−OR9、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R6R7)、−C(=NH)N(R6R7)、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され;R9は、H、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C3−C8シクロアルキル、C3−C10ヘテロシクロアルキル、C1−C6ハロアルキルおよびC1−C6ハロアルコキシから選択され;R10は、C1−C6アルキル、C2−C8アルケン、C2−C8アルキン、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R10のC1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、C3−C8シクロアルキルおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R7、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており;R11およびR12はそれぞれ、H、C1−C4アルキル、C1−C4ヘテロアルキル、C1−C4ハロアルキル、C1−C4アルコキシおよびC1−C4ハロアルコキシから独立して選択されるか;あるいは、R11およびR12は、それぞれ独立して、C1−C4アルキルであって、それらが結合しているC原子と一体となってC3−C8シクロアルキルを形成しており;mは、それぞれの場合で独立して、0、1、2、3または4であり;nは、それぞれの場合で独立して、0、1、2、3または4であり;pは、それぞれの場合で独立して、1、2、3または4である。]の化合物またはその薬学的に許容される塩、またはそれらの薬学的に許容される溶媒和物。 請求項2 式(I)の化合物が、式(II):の構造を有する、請求項1に記載された化合物。 請求項3 nが、0、1または2である、請求項1または請求項2に記載された化合物。 請求項4 式(I)の化合物が、式(III):の構造を有する、請求項3に記載された化合物。 請求項5 mが、0、1または2である、請求項1から4の何れか1項に記載された化合物。 請求項6 式(I)の化合物が、式(IV)または式(V):の構造を有する、請求項5に記載された化合物。 請求項7 L1が−(CR11R12)p−である、請求項1から6の何れか1項に記載された化合物。 請求項8 R11およびR12がそれぞれ、HおよびC1−C4アルキルから独立して選択される、請求項1から7の何れか1項に記載された化合物。 請求項9 L1が−(CH2)−である、請求項1から8の何れか1項に記載された化合物。 請求項10 式(I)の化合物が、式(VI)または式(VII):の構造を有する、請求項9に記載された化合物。 請求項11 R4がHであり、式(VIII)または式(IX):の構造を有する、請求項1から10の何れか1項に記載された化合物。 請求項12 式(I)の化合物は、式(X)または式(XI):の構造を有する、請求項9に記載された化合物。 請求項13 R1が、C1−C6アルキルまたはC1−C6ハロアルキルである、請求項1から13の何れか1項に記載された化合物。 請求項14 R2がC1−C6アルキルまたはC1−C6ハロアルキルである、請求項1から14の何れか1項に記載された化合物。 請求項15 R1が、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはフルオロメチルである、請求項1から15の何れか1項に記載された化合物。 請求項16 R2が、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはフルオロメチルである、請求項1から16の何れか1項に記載された化合物。 請求項17 式(I)の化合物が、式(XII)、式(XIII)、式(XIV)または式(XV):の構造を有する、請求項17に記載された化合物。 請求項18 式(I)の化合物が、式(XVI)、式(XVII)、式(XVIII)または式(XIX):の構造を有する、請求項17に記載された化合物。 請求項19 YがCR4であるとき、R3は、C3−C10ヘテロシクロアルキルまたはC2−C9ヘテロアリールであり、ここで、R3のC3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されており、そしてR3は、1から3個のN原子を含む6員のヘテロアリールではない、請求項1から19の何れか1項に記載された化合物。 請求項20 R3のC3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基が、R8で置換されている、請求項19に記載された化合物。 請求項21 C2−C9ヘテロアリールが、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾアゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、シンノリニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、インドリル、インドリジニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリル、オキサインドリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、キノキサリニル、キノリニル、キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、トリアゾリルおよびテトラゾリルから選択される、請求項19または請求項20に記載された化合物。 請求項22 YがNであるとき、R3は、アリール、C3−C10ヘテロシクロアルキルまたはC2−C9ヘテロアリールであり、ここで、R3のアリール、C3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基はそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R9、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されている、請求項1から19の何れか1項に記載された化合物。 請求項23 アリール、C3−C10ヘテロシクロアルキルまたはC2−C9ヘテロアリールであり、R3のアリール、C3−C10ヘテロシクロアルキルおよびC2−C9ヘテロアリール基が、R8で置換されている、請求項22に記載された化合物。 請求項24 C2−C9ヘテロアリールが、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾアゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ[b]フリル、ベンゾ[b]チエニル、シンノリニル、フラザニル、フリル、フロピリジニル、イミダゾリル、インドリル、インドリジニル、インドリン−2−オン、インダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,8−ナフチリジニル、オキサゾリル、オキサインドリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、キノキサリニル、キノリニル、キナゾリニル、4H−キノリジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、トリアジニル、トリアゾリルおよびテトラゾリルから選択される、請求項22または請求項23に記載された化合物。 請求項25 R3がL2−R10である、請求項1から24の何れか1項に記載された化合物。 請求項26 L2が、C1−C6アルケニレン、−C(O)−および−C(O)NR5−から選択される、請求項1から25の何れか1項に記載された化合物。 請求項27 R10が、アリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R10のアリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基がそれぞれ、所望によりハロゲン、−CN、R8、−OR9、−C(O)R9、−OC(O)R9、−C(O)OR9、−N(R6R7)、−C(O)N(R6R7)、−S(O)2R7、−S(O)2N(R6R7)および−NR7S(O)2R9から独立して選択される1から3個の置換基で置換されている、請求項1から26の何れか1項に記載された化合物。 請求項28 R10が、アリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、R10のアリール、ヘテロアリールおよびC3−C10ヘテロシクロアルキル基がR8で置換されている、請求項1から27の何れか1項に記載された化合物。 請求項29 R8が、CN、−OR9、−C(O)R9、−C(O)OR9、−C(O)N(R6R7)および−C(=NH)N(R6R7)から選択される、請求項1から28の何れか1項に記載された化合物。 請求項30 R3が、イソキノリン、2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボニトリル、チオフェン、ピロール、1H−ピロール−3−カルボニトリル、フェニル、ベンゾイミダゾール、5−フェニル−1H−イミダゾール、5−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、イミダゾール、5−メチル−1H−イミダゾール、4,5−ジメチル−1H−イミダゾール、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン、4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニトリル、1H−イミダゾール−4−カルボニトリル、1H−ピロール−3−カルボキサミド、1H−ピロール−2−カルボキサミド、1H−ピロール−2−カルボニトリル、フラン−2−カルボン酸、フラン−2−カルボキサミド、フラン−3−カルボキサミド、フラン−2−カルボン酸メチル、N−メチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン、N,N−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド、N−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド、(S)−N−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド、1H−インドール、N−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボアルデヒド、1−(5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタノン、1−(5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オン、ピペリジン、1−(ピペリジン−1−イル)エタノン、ピペリジン−1−カルボアルデヒド、1H−イミダゾール−4−カルボキシミドアミド、および1H−イミダゾール−4−カルボキサミドから選択される、請求項1から29の何れか1項に記載された化合物。 請求項31 L2が−C(O)NR5−であり、R10が、2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン、1−フェニル−1H−イミダゾール、N−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド、1H−インドール、1H−イミダゾール−5−カルボニトリル、3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール、N,N−ジメチル−2−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エタンアミンおよび1H−ピラゾール−4−カルボニトリルから選択される、請求項1から30の何れか1項に記載された化合物。 請求項32 L2が−C(O)−であり、R10が、アゼチジン−3−オール、ピロリジン−3−オールおよびピペリジン−4−オールから選択される、請求項1から31の何れか1項に記載された化合物。 請求項33 R5がHまたはC1−C6アルキルである、請求項1から32の何れか1項に記載された化合物。 請求項34 R6がHまたはC1−C6アルキルである、請求項1から33の何れか1項に記載された化合物。 請求項35 R7がHまたはC1−C6アルキルである、請求項1から34の何れか1項に記載された化合物。 請求項36 R9がHまたはC1−C6アルキルである、請求項1から35の何れか1項に記載された化合物。 請求項37 次に示すものから選択される、請求項1に記載された化合物:(R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;(R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル;(R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;(R)−N−メチル−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;(R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル;(R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド;(R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル;(R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−2−カルボキサミド;(R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール;(R)−2−メチル−4−((3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボアルデヒド;(R)−2−メチル−4−((3−(4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシミドアミド;(R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン;(R,Z)−5−((4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メチレン)イミダゾリジン−2,4−ジオン;(R)−6−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)イソキノリン;(R)−6−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル;1−((3−(チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール;(R)−2−メチル−4−((3−(5−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−4−((3−(4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール;(R)−5−フルオロ−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール;(R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボニトリル;(S)−5−(4−((3−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル;(R)−N−(5−シアノ−1H−イミダゾール−4−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;(R)−N−(3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;(R)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;(R)−N−(4−シアノ−1H−ピラゾール−3−イル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;(R)−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メタノン;(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メタノン;(R)−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メタノン;(R)−メチル 5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−2−カルボキシレート;(R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−2−カルボン酸;(R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−2−カルボキサミド;(R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン;(R)−N,N−ジメチル−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;(R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;N−(2−ヒドロキシプロピル)−5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;(R)−3−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン;N−((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;(R,Z)−5−((4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メチレン)−2−チオキソイミダゾリジン−4−オン;(R)−1−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタノン;(R)−2−メチル−4−((3−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピペリジン−1−カルボアルデヒド;(R,Z)−2−イミノ−5−((4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)メチレン)イミダゾリジン−4−オン;(S)−5−(4−((3−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;(R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−3−カルボン酸;(R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フラン−3−カルボキサミド;(R)−3−ヒドロキシ−1−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)プロパン−1−オン;(R)−6−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボニトリル;(R)−2−メチル−4−((3−(5−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;(R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;(R)−N−(4−(1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;(R)−4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−N−(4−(N−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)スルファモイル)フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;(R)−3−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−インドール;(R)−2−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;(R)−4−(5−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ベンゾニトリル;および(R)−4−(5−((3−メチル−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ベンゾニトリル。 請求項38 治療有効量の請求項1から37の何れか1項に記載された化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。 請求項39 医薬組成物が、静脈内投与、筋肉内投与、経口投与、直腸投与、吸入、鼻への投与、局所投与、眼への投与または耳への投与用に製剤化される、請求項38に記載された医薬組成物。 請求項40 医薬組成物が、錠剤、丸薬、カプセル剤、液剤、吸入剤、鼻用スプレー溶液、坐剤、溶液、エマルジョン、軟膏、眼用滴剤、または耳用滴剤である、請求項38または請求項39に記載された医薬組成物。 請求項41 1種以上のさらなる治療薬をさらに含む、請求項38から40の何れか1項に記載された医薬組成物。 請求項42 1,4,5−トリホスフェート3キナーゼB(ITPKB)の調節が関係している疾患または障害を処置するための医薬であって、治療有効量の請求項1から37の何れか1項に記載された化合物を含む医薬。 請求項43 1,4,5−トリホスフェート3キナーゼB(ITPKB)の調節が関係している疾患または障害を処置する医薬の製造における、請求項1から37の何れか1項に記載された化合物の使用。 請求項44 系または対象においてBリンパ球の発達および機能を調節する方法であって、該方法が、系または対象に、治療有効量の請求項1から37の何れか1項に記載された化合物またはその薬学的に許容される塩またはそれらの医薬組成物を投与することを含み、該化合物が、ITPKB分子のキナーゼ活性または細胞レベルを調節し、それにより系または対象におけるBリンパ球の分化および機能を調節する方法。 請求項45 化合物を細胞または組織系またはヒトまたは動物の対象に投与することを含む、請求項44に記載された方法。 請求項46 化合物がITPKB分子の細胞レベルを下方制御する、請求項44または請求項45に記載された方法。 請求項47 化合物がITPKB分子のキナーゼ活性を阻害する、請求項44から46の何れか1項に記載された方法。 請求項48 対象がヒトであり、ITPKB分子がヒトITPKBである、請求項44から47の何れか1項に記載された方法。 請求項49 Bリンパ球の発達および機能の調節が関係している疾患または障害を処置する方法であって、処置を必要とする系または対象に、有効量の請求項1から37の何れか1項に記載された化合物またはその薬学的に許容される塩またはそれらの医薬組成物を投与し、それによって疾患または障害を処置することを含む方法。 請求項50 系または対象が、細胞または組織系;またはヒトまたは動物の対象である、請求項49に記載された方法。 請求項51 疾患または障害が自己免疫疾患である、請求項49または請求項50に記載された方法。 請求項52 自己免疫疾患が、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、特発性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血または乾癬である、請求項51に記載された方法。 請求項53 細胞増殖状態を処置する方法であって、処置を必要とする系または対象に、有効量の請求項1から37の何れか1項に記載された化合物またはその薬学的に許容される塩またはそれらの医薬組成物を投与することを含み;該細胞増殖状態がリンパ腫である方法。 請求項54 リンパ腫がB細胞リンパ腫である、請求項53に記載された方法。 請求項55 Bリンパ球の発達および機能の調節に関係している疾患または障害を処置する方法である医学的処置方法に使用するための化合物であって、請求項1から37の何れか1項に記載された化合物である、化合物。 請求項56 疾患または状態が自己免疫疾患である、請求項55に記載された化合物。 請求項57 自己免疫疾患が、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、特発性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血または乾癬である、請求項56に記載された化合物。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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